旧農家の納屋を改装した趣のある空間で、炭火で焼き上げる香ばしい五平餅が楽しめる店がある。富山県高岡市にある「楽ya」は、店主の姫野裕子さんが愛してやまないえごまをふんだんに使った料理を提供している。いろりを囲みながら味わう、ほんのり甘いえごまみその五平餅と熱々の肉吸いの組み合わせは絶品だ。

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納屋から生まれた風情ある空間

店を訪れて驚いたのは、その独特の空間。大きな柱やいろりがある店内は、どこか懐かしさを感じさせる。店主の姫野裕子さんによると、この建物はもともと農家の納屋で、長い間空き家になっていたという。農作業小屋だった建物を改装し、温かみのある空間に生まれ変わらせた。

炭火でじっくり焼き上げる五平餅

楽yaの名物は、姫野さん手作りの五平餅だ。炭火でじっくりと焼くことで香ばしさとパリッとした食感が特徴となっている。

「五平餅、けっこう珍しいですよね」という問いかると、姫野さんは「えごまみそをたっぷり使った五平餅」と胸を張る。

五平餅には、地元高岡市の福岡地区で作られている赤丸米が使用されている。そして姫野さんが愛してやまない「えごま」がふんだんに入ったほんのり甘い「えごまみそ」がたっぷりと塗られているのが特徴だ。

「まずは五平餅からいただきます。たっぷりですね。えごまみそが」

「たっぷり塗ってあります」

「裏面は塗ってないんですね」

「裏面はおこげをつけて、カリカリふわふわで」

焼きたてが1番という五平餅。外がカリカリでなかはもっちりしていた。

五平餅との出会いと店のルーツ

昔から五平餅が大好きだったという姫野さん。五箇山や飛騨地方に行った際には、その土地の五平餅を色々と食べ歩いてきたそうだ。

特に転機となったのは、10年ほど前に飛騨清見のお店で食べた五平餅だった。そのおいしさに感動した姫野さんは、そのお店に通いつめ、ついには弟子入りを志願したという。現在の楽yaで提供される五平餅は、飛騨の名店直伝の技が活かされたものなのだ。

いろりを前に飛騨の名店直伝の五平餅を食べに、多くの客が店を訪れる。常連客からは「裏もパリパリとおこげがあるし、なかはふっくらやわらかいし、おいしい」「目の前で焼いてもらって、あったかいが食べられるのは最高。(店主の)愛情がたっぷりと伝わってくる」といった声が聞かれる。

高岡からえごまの魅力を発信

姫野さんが特にこだわるのが「えごま」だ。

えごまについて姫野さんは「とっても栄養価が高いんですよ。でもあんまり知られてるような知られてないような…。地元高岡の人もえごまの食べ方を知らない人が多いのでどんどんね、えごまを食べてもらえたらいいなって思ってるんです」と答えた。

「高岡からえごまのおいしさを…」という言葉に「発信したいですね」と意気込みを語る姫野さん。地元の食材を活かし、その魅力を多くの人に伝えたいという思いが伝わってくる。

肉吸いとえごまジェラートも見逃せない

楽yaでは、五平餅のほかにもランチメニューで食べられる「肉吸い」も人気だ。熱々の肉吸いとほんのり甘い五平餅の相性は抜群で、肉吸いにはえごまをたっぷりふりかけて食べるのが楽ya流だという。

「肉吸いランチ」には五平餅、肉吸いのほかに、デザートとしてえごまみそがのったジェラートも付く。

「こちらのCランチにはデザートのジェラートがえごまみそがのったジェラートがついてます。意外と合うんですよ。ミルクジェラートとみそが」と姫野さん。甘じょっぱくて香ばしさもあり、食感もジャリジャリとアクセントになっていておいしい。

趣のある落ち着いた店内でいろりを囲みながら食べる絶品のえごまみその五平餅。地元高岡の食材を活かし、伝統的な料理と独自のアレンジを組み合わせた「楽ya」の魅力は尽きない。えごまの栄養価の高さと美味しさを知ってもらいたいという姫野さんの思いが詰まった一皿を、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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