プロゴルファーとして着実に実績を積み重ねてきた岩手県盛岡市出身の米澤蓮選手(26)が、2026年シーズンへの抱負を明かした。2024年にツアー2勝を挙げ、続く2025年も安定した成績を残すなど急成長を遂げている米澤選手。その勢いを加速させるべく、「国内ランキング1位」という明確な目標を掲げ、さらなる飛躍を誓った。成長の原動力となっているのは"信"の一文字。地元・岩手への思いを胸に秘めながら、新たなステージへの挑戦を続ける。
飛躍の2024年から安定の2025年
盛岡市出身のプロゴルファー・米澤蓮選手、26歳。プロとして大きな飛躍を遂げたのは2024年のシーズンだった。中日クラウンズでツアー初優勝を飾るなど2勝を挙げ、国内男子ツアーの賞金ランキングでは前の年の22位から12位に躍進した。
続く2025年は優勝こそなかったものの、出場した23試合中10試合でトップ10入りし、このうち7試合は5位以内という好成績。
賞金ランキングは再び12位に入り、安定感が光る一年となった。
「2024年に2勝を挙げた時にすごくうれしかったが、波のあるシーズンだった。2025年シーズンは修正して安定感のあるシーズンにしたかったので、そこが修正できたのですごく手応えのあるシーズンだった」と米澤選手は振り返る。
データに見る成長と勝負観の変化
その成長は、本人の感覚だけでなく数字にも表れている。
18ホールでのバーディー獲得率を示す平均バーディー率は4.293と、国内ツアーの出場者103人のうち8位、前の年の43位から大幅に順位を上げた。
さらに平均パット数や平均ストロークなど9項目を総合したランキングでは4位と、前年の43位から飛躍的な成長を見せている。
その背景には、技術面の向上だけでなく、勝負に向き合う「考え方」の変化があった。
米澤蓮選手:
「優勝したいと思って僕もみんなもプレーしているが、それ以上に1年間安定した成績を出す方が難しいと思っているので、考え方も変わったし、それがより安定したプレーにつながった」
一喜一憂せずに戦い抜けるようになったという米澤選手。
2025年6月の日本ゴルフツアー選手権では、初日に87位と出遅れながら、最終的に3位に入り成長を実感できたという。
「結果はコントロールできないし他人のプレーもコントロールできない。自分のことは自分が唯一コントロールできる。そこを少し見直してそれが良い方にいってくれたのかなと」と語る米澤選手。
地元・岩手への思いとジュニア育成
現在もふるさと・岩手を拠点に活動する米澤選手。
各地のツアーを転戦する中、2025年も「岩手県オープントーナメント」に出場し、地元のファンに鋭いスイングを披露した。
「岩手の皆さんの前でプレーを見せられる機会もなかなかないので、僕としてすごく新鮮ですごく楽しかった試合だった」
「生まれ育ったところというのは僕も居心地がいいし、いつも一番応援していただいているのは岩手の方々なので、何より僕はこの岩手というところがすごく大好き」と地元への愛情を語る。
そんなふるさとへの思いを形にしようと2025年の春、米澤選手は新たな取り組みを始めた。ジュニア育成事業「スカラシッププログラム」だ。
有望な高校生を対象に、ゴルフ場での合宿などを通してプロの技術や考え方を伝えている。
参加した高校生は「海外メジャーで、最終日に蓮プロと優勝争いをすることが夢」と話した。
米澤選手は「本当にゴルフが大好きで熱中している選手たちを見て、僕も昔こんな感じで始めて、こんな感じのことが楽しくて、だからプロゴルファー目指そうと思ったんだよなと、よみがえった。そこを思い出させてくれたのが新鮮だったしうれしかった」と語る。
2026年シーズン「国内ランキング1位」へ
プロ6年目となる2026年シーズン。次の世代の目標となるためにも米澤選手は大きな目標を掲げている。
「2025年シーズンすることができなかった優勝することが、まず第一の目標。しっかり日本のランキング1位になって2027年は海外に挑戦したい」
そんな米澤選手が2026年にかける思いを一文字で表現した。
米澤蓮選手:
「信じるとかの『信』という字。個人競技なのでコース上で助けてくれる人もいない。信念とか自分とか何かを信じて戦っていくという、戦う必要があるというのをすごくここまでのシーズン感じたので、より2026年シーズンは自分や周りの仲間を信じていきたい」
昨シーズンに身につけた安定感を武器に、米澤蓮選手は2026年、国内の頂点、そして世界への扉を見据えながらさらなる高みを目指す。
