「地元を盛り上げたい」という思いを胸に、元プロ野球選手の大和さんが出身地の鹿児島・鹿屋市で開催した音楽フェス「YAMATO spiritフェス」が大成功を収めた。阪神タイガースや横浜DeNAベイスターズで活躍した大和さんによる地元愛あふれるイベントを取材した。

自主トレから生まれた音楽フェス

「みなさん鹿屋にようこそ。本日MCを務める大和です!」

緊張した様子でフェスのMCを務めたのは、元プロ野球選手の大和さんだ。大和さんは現役時代、毎年シーズン開幕に向けた自主トレを鹿屋市で行うほど地元愛が強い選手として知られていた。当時使用していたグローブやバットには、鹿屋市の公式キャラクターである「ばららちゃん」が描かれていたほどだ。

現役時代、鹿屋市で自主トレを行っていた大和さん(左)
現役時代、鹿屋市で自主トレを行っていた大和さん(左)
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実はこの音楽フェスの原点も、その自主トレにあった。きっかけは自主トレの激励に来ていたアーティストが開いた即席ライブだったという。

「アーティストの方も『キャッチボールしたい』『バッティングしてみたい』というところが始まりで『せっかく練習させてもらったんで代わりに歌わせてください』というのがスタート」と大和さんは説明する。

ライブ開催の機会が少ない鹿屋市。この即席ライブが好評だったことから、大和さんは2023年から本格的に音楽フェスを開催することを決意した。

大盛況の「YAMATO spiritフェス」

4回目となる2026年のフェスは、鹿屋市の串良公民館で開催された。会場には「鹿屋市民シート」と呼ばれる特別席も用意され、市民からは「消費税込み220円。最高ですね。お年玉もらった気分です」「2階なんですけど見やすいんですよ。コスパ最高」という声が上がった。

鹿屋市役所串良総合支所の出水沢彰支所長も、「鹿屋市の中の串良は、田舎ではないけど辺ぴなところで、こんな盛大なイベントがあるのがうれしい限り」と喜びを語った。

フェスのMCは大和さんと、同じく鹿屋市出身の俳優・哀川翔さんが務めた。「外はこんなに寒いのに暖かいねここは。これはみなさんの熱気ですね。もっともっと暖めていきましょう!」と哀川さんが会場を盛り上げる。

豪華出演者と歌手デビューした大和さん

先陣を切ったのは、なんと12月に歌手デビューを果たしたばかりの大和さん本人だ。率先して会場を盛り上げる姿に、観客も大きな拍手を送った。

その他にも、ものまねタレントのだしおさんや、湘南乃風のHAN-KUNも駆けつけた。フェスの最後を飾ったのは酒井法子さん。新年の始まりに新しく挑戦したというリコーダーを披露し、「みなさんの健康とご多幸を祈りながら心を込めて吹きます」と語りかけ、名曲「碧いうさぎ」も歌い上げた。

2日間で約1,800人を動員し、チケットは完売御礼となった今回のフェス。来場者からは「ここ全然あんまり有名人とか来ないから、びっくりしたしうれしかった」「めっちゃノリノリでした。めっちゃ楽しかったです。最高でした」という声が聞かれた。

酒井法子さんも「本当に一つ一つ大事にして周りの方を大事にして、みんなに慕われている大和さんだからできるフェスだな」と語った。

人望が集めた地元愛のフェス

「単純に僕は鹿屋好きですので。15歳までしか住んでませんでしたけど、『鹿屋に恩返ししたい』という気持ちを常に持っていますので、1年でも長くこういうフェスができれば。来年も2日間計画しているので僕も楽しみにしています」と語る大和さん。

フェスの運営には県外からも多くの人がボランティアとして参加していたが、その共通点は全員が大和さんのファンだったという。大和さんのものまねをするタレントさんもボランティアとして参加していたことからも、大和さんの人望の厚さがうかがえる。

地元愛と人望があってこそ実現した「YAMATO spiritフェス」。鹿屋市の新たな名物として、今後もさらなる発展が期待される。

(動画で見る▶鹿屋にパワーを!元プロ野球選手の音楽フェス きっかけは自主トレの“即席ライブ”)

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