鹿児島県で、テレビ放送がきっかけとなって生まれた心温まる出会いが注目を集めている。登山を日課とする101歳の男性と、手先が器用な102歳の女性が初対面を果たし、互いを励まし合う姿が多くの人々に感動を与えた。

放送がつないだ運命的な出会い

2月23日、鹿児島テレビは伊佐市に住む大久保利成さんの101歳の誕生日を山頂で迎える様子を放送した。70代から登山を始めた大久保さんは、標高404メートルの鳥神岡に約1時間かけて登頂し、仲間たちから「♪ハッピーバースデー」の歌声で祝福を受けた。

標高404メートルの鳥神岡に登頂した大久保利成さん
標高404メートルの鳥神岡に登頂した大久保利成さん
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この放送を見た薩摩川内市の寺川マキ子さん(102歳)は、「大久保さんに会ってみたい」と思い立った。3月1日に102歳の誕生日を迎えたばかりの寺川さんは、3月4日、家族とともに鳥神岡の登山口を訪れた。

世紀を越えた同世代の絆

登山を終えて下山してくる大久保さんを座って待っていた寺川さん。「おかえりなさい」と声をかけると、大久保さんは驚きながらも笑顔で握手を交わした。

「顔色も良くて元気で」と大久保さんが話すと、寺川さんは「私はね 耳が遠いの」と応じる。「私も耳が遠くてね」と大久保さん。初対面ながら、同世代ならではの親近感で会話が弾んだ。

「100歳になる人は多いが、なかなか顔をこうして合わせることはなかもんなあ」と大久保さんが感慨深く語ると、寺川さんも「山に登るって大変だ。元気そうでいい」と相手を気遣った。

それぞれの生き方と才能

大久保さんは登山を「日課にしとって」と話し、「私は山行きが暇つぶし」と笑顔で語る。

一方、足が悪いという寺川さんだが、90代まで甲冑メーカーにわらじを納品していたほど手先が器用だ。「家から出ないから、こういうのをいっぱい作ってるの」と話し、この日は毛糸で作った台所用のたわしと完成させたネコのパズルを大久保さんにプレゼントした。

「どうもありがとうございます。珍しいものを」と大久保さんは感謝を込めて受け取った。

互いを励まし合う姿が周囲を元気に

2人は別れ際、「もっと長生きしよう」と声をかけ合った。大久保さんは「元気そうで顔色も良いし、102歳になって『会おう』なんて、よほど気持ちの持ち方が若いなあと思う」と感心し、寺川さんも「お元気そうでうらやましい。私は足が悪いから(山に登るなんて)すごい、すごい」と相手を称えた。

「元気をもらえましたか?」との質問に、寺川さんは「まあ、たくさんもらいました」と笑顔で答えた。

地域を元気にする存在

多くの人を引きつける大久保さんは、愛車に乗ってさっそうと帰路についた。テレビ放送がきっかけで実現した101歳と102歳の出会いは、2人が互いに励まし合う姿となって周りの人々を元気にした。

自転車を運転して家に帰る大久保さん
自転車を運転して家に帰る大久保さん

異なる市に住む2人の世紀越えの友情は、年齢を重ねても新しい出会いや挑戦を続ける素晴らしさを示している。それぞれが得意分野で輝き続ける姿は、多くの人々にとって生きる勇気と希望を与える存在となっている。

(動画で見る▶「100歳超同士の初対面が話題に」登山が日課の101歳と職人肌の102歳、プレゼントを渡してほっこり)

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