次期衆議院選挙で福井2区から立候補の意向を固めていた福井県議会議員の山本建氏(41)が15日、正式に出馬を表明した。山本氏は自民党福井県連に公認願いを提出し、今後の選挙戦に向けた態勢づくりを本格化させる。高市総理の義理の息子でもある山本氏は、「全国的に世襲候補に対する風当たりがきついことは理解している」とたうえで「なんとしても自民党の議席を取り戻さなければならない」と決意を語った。
「国とのパイプ役担いたい」党県連に公認申請
山本県議は2019年に鯖江市選挙区から初当選し、現在2期目の県議会議員。自民党福井県議会最大会派に所属している。
1月14日、地元の自民党鯖江市支部で臨時の役員会が開催され、次期衆院選で山本氏から党県連へ公認願いを提出することが諮られた。
山本氏が名乗りを上げた福井2区は、前回2024年の衆院選で当選8回で大臣経験もあるベテラン、高木毅氏が裏金問題で自民非公認となり、落選したことで議席を失った。
山本氏は「県議会議員として活動する中で、こんなに地元の声が国に届かないのかと感じた。国に届いたとしても届けるだけではだめで、実現につなげるためのパイプ役として、やはり自民党の候補者を再度、この福井2区から送り出さなければ、他の地域よりも一歩出遅れてしまうという危機感を持っている」と立候補を決めた経緯を語った。
臨時の役員会では、山本氏の公認申請が全会一致で承認され、山本氏はその足で福井市内の自民党県連に公認願いを提出した。
“保守分裂”は「本意ではない」
福井2区は前回の衆院選で立憲民主党の候補が初当選を果たしている。
山本県議は報道陣の取材に対し「仮に公認候補となり、現職の候補者と戦うようなことになれば、自民党が割れているような状態では決して勝てる現状ではない」と危機感を口にする。
山本氏が懸念しているのは、福井県知事選挙をめぐる自民党県連の“分裂”。1月25日に投開票が行われる福井県知事選挙には、県議会の自民党会派が擁立した候補と、福井市議会の保守系会派が擁立した候補がそれぞれ出馬し、“保守分裂”となっているからだ。
この現状を踏まえ、山本氏は「保守分裂は本意ではない」とし、自民党本部が別の候補者を公認することになれば「そこに対して無所属で造反行為というか、保守分裂で周りに迷惑かけることはしたくない」とした。ただ、「知事選のしこり等で県連の公認の手続きが滞るようなことは望んでいない」とし、自分を含め公認候補がいない状況になれば「選挙戦は戦わせてもらう」とした。
現状、前回の衆院選で日本維新の会から復活当選し、その後離党、自民党の無所属会派に入った斉木武志衆議院議員も出馬の意思を示しているほか、前回落選した高木毅氏も無所属で出馬に意欲を見せている。
高市総理には「一切相談していない」父は「自己責任でやりなさい」
山本氏の父親は、元衆議院議員の山本拓氏で、高市総理の夫。山本氏にとって高市総理は義理の母だ。
今回、国政へ挑戦するにあたり、高市総理には相談したのかという問いには「一切この件に関しては話してません」とした。父親である山本拓氏には「一応報告だけはして『自己責任で頑張れというように言われた』」という。
自身の立場について「世襲批判がものすごく大きく、年々高まっていることは十分認識している」としながらも、県議会議員を2期務める中で、周囲から国政を目指すよう望む声もあるとし「やはりなんとしても自民党の議席を取り戻したい」と語った。
