県内有数の進学校でサッカー部に所属しながら馬場馬術の世代別全国大会で優勝した男子高校生がいる。2026年に懸ける意気込みを聞いた。
馬場馬術の世代別チャンピオン
静岡高校1年の松岡健心さん。
演技の正確性や美しさを競う馬場馬術で、2025年に世代別の全国大会を制した期待の選手で、「夏休みなどは毎日朝早くから練習したので、教えてくれた先生やクラブの皆さんに本当に感謝している。そういう努力が報われたのがうれしい」と話す。

ただ、高校ではサッカー部に所属しているため、授業や部活動がない週末を中心に練習を重ねているという。
馬場馬術は「常歩」・「速歩」・「駈歩」と3つの歩き方を基本に、芸術的な動きを競う採点競技で、松岡選手が得意とするのは「駈歩」。
わずかな乱れが演技の出来栄えを左右するだけに19歳の相棒・グラーティアと共にひとつひとつの動きを確認していく。
相棒について、松岡選手は「1個1個の動きに磨きをかけていければもっともっと上を目指せる子だと思うので、グラーティアのポテンシャルを最大限引き出せるように頑張っていきたい」と意気込み、それと同時に「この子に乗ってから結構いろいろな試合に勝たせてもらっているから、本当に感謝しかない」と労った。
“文武両道”を継続していく覚悟
乗馬歴は10年。
6歳の時に体験した引き馬がきっかけで静岡乗馬クラブに入会した。
小学5年生の時から大会に出場するようになるとすぐに頭角を現し、これまで国民スポーツ大会など様々な大会で優勝や入賞を経験していて「最初はポニーから始まって、段々と大きい馬に乗るようになり、障害(馬術)や今やっている馬場馬術などいろいろな競技に出させてもらえるようになった。そういう中で、勝ちたいという気持ちが芽生えて、競技にフォーカスして練習してきた」と振り返る。

指導に当たっている静岡乗馬クラブの浅川晴央さんは「真面目でいい子なので、教えるのもすごく楽。何か質問があったらしっかりと聞いてくる」と松岡選手の熱心な姿勢を高く評価している。
身近なライバルと両親の支え
一方、馬術界で将来を嘱望される松岡選手も家に帰ればひとりの高校生。
「大変だけれど周りの友達もみんな勉強しているし、文武両道でやっていきたい」と勉強机に向かう。
実は松岡選手の妹・心海さんも2025年に馬場馬術の世代別全国大会で優勝しており、普段は仲の良い兄妹だが競技では良きライバルとして切磋琢磨している。

心海さんは「家では結構お笑いとかを見て笑っていたりするが、競技になるとすごく真剣で本当に努力して競技に挑んでいる。そうした姿がかっこいいと思います」と明かした。
そんな兄妹を父・太さんと母・可奈子さんは微笑ましくも頼もしげな眼差しで見つめている。

「2人とも優勝することを全然想像していなかったので、ただただびっくりした」と可奈子さんが話せば、太さんは「2人がグラーティアをすごく真剣に世話をしいてる姿を見ているので、今後もずっと、その思いも大事にして乗馬を続けてほしい」と期待を寄せる。
目指すは連覇…さらにその先も
乗り手の技術だけでなく、馬との信頼関係が成績に結びつくところが他のスポーツとは違う馬術のおもしろさだと話す松岡選手。
今後は新たな動きを入れた演技にも挑戦する予定で、「国民スポーツ大会に出場して優勝したいし、これから先、大学などに行っても(競技を)続けていって、日本一という舞台を少しでも多く目指していきたい」と思いを馳せる。
(テレビ静岡)
