視聴者から小泉防衛相への質問
視聴者からも様々な質問が寄せられました。

60代男性「中国軍が台湾に侵攻したら日本はどうしますか?沖縄はどうなりますか?」
小泉進次郎防衛相:
「中国と台湾についてはやはり平和的な解決を期待をする」と、こういったことがありますので、今日本、そしてアメリカと、この南西諸島、沖縄も含めて様々な共同訓練や活動もしていることは、この地域に対してしっかりと対処できるという能力を構築すること。そのことをもって新しい紛争や戦争を起こさせない、この環境を作っていくということをやっていますので、こういったことが起きないような環境を作る。
そのためにも沖縄県民の皆さんの暮らし、そして命を守っていくためには自衛隊の活動も必要だということはご理解いただきたいと思います。

50代女性「今の日本を取り巻く中国や北朝鮮、ロシアとの関係やアメリカとの関係、防衛の面で不安が大きいのですがどう対策していくのか?私たちを安心させて下さい」
50代女性「有事の際 自衛隊だけで国を守れると思いますか?」
小泉進次郎防衛相:
やはりこの(ロシア、中国、北朝鮮などの)周辺国がどれだけの軍備増強を続けているかということを、多くの方に知ってもらいたいと思います。
例えば中国については、最近も核をめぐるような様々な議論というのが日本国内でもありますけれども、中国はこのペースでいけば核弾頭1000発に上るような、こういった形での核の軍備増強も続けているとみられています。
そして北朝鮮もこの新年にミサイル発射を行いましたが、通常の戦力のミサイルだけではなくて核開発を進めていることは、国際社会もみんな把握をしている状況。
かつロシアについても核保有国ですよね。
このような中でやはり先程申し上げた通り、日本が自前の防衛力をしっかり持つということが、地域の軍事バランスを大きく崩さない、こういったこともやはり今不安を持っている方に対しては、そのことを合わせてやっていくということが、結果として地域の平和と安定につながるということもご理解いただきたいというふうに思います。
そして、「有事の際に自衛隊だけで国を守れるのか」ということは、「自衛隊だけでやるべき」ということがまず第一。自分の国は自分で守る、これは当たり前のことです。
しかし、今どの国も「一国だけで平和を守れるのか」と言われたら、やはり一国だけでは限界がある。世界最強の軍事国家、軍事力を持っているアメリカですら自前でどれだけの、例えばミサイルだったり弾薬だったり船だったり、こういったものを作れるのかというと、アメリカだけでは作れないから、日本や韓国や同盟国同志国に対して協力を求めてきているわけですよね。
なのでまず日本はやる。そして日本だけでできないことはアメリカ、オーストラリア、そして韓国、フィリピン、様々な同志国と一緒になってやっていく、仲間づくりをするということが大事なので、来週アメリカに行ってその翌週にはまたヨーロッパへ、こういった防衛面での外交・防衛力の幅広いネットワークの構築というのがやはり日本にとって不可欠だということです。

杉村太蔵氏:
ノーコメントでも結構なんですけども、今大臣もおっしゃったように、私たちの国の周りはロシアも北朝鮮も中国も核兵器を持っていますよと、そうした中で確かに唯一の被爆国であるんですが、安全保障環境がかなり変わってきていると。
昨年暮れに政府高官の核兵器保有の議論があって、「大変けしからん」という話があったんですけど、私からすると今こうした安全保障環境の中で安全保障の担当者たちが「日本の核兵器保有」このシミュレーションすらしていない、議論すらしていないという方が不自然なような気もするんですよね。
仮に日本が核兵器を保有した場合のメリットはちょっとお話できないかもしれないけど、デメリットですね、これちょっと論点整理していただけないかなと思ってるんですけども。
小泉進次郎防衛相:
太蔵さんのご質問については、「核兵器保有について政府高官が言った」ということ自体は、私は正式には確認をしていません。
なのでこの「政府高官がそういったことを言った」ということを前提に私は意見することは控えます。
ただ太蔵さんがおっしゃる通り、これから日本を取り巻く安全保障環境が極めて厳しい中で、日本がこれからも平和な国家であり続けるためにどのような議論をすべきかというときに、あらゆる選択肢を排除せずに議論しなければいけないというのは、私は太蔵さんと全く同じ思いです。
その中の一つに、太蔵さんがおっしゃるような「核兵器保有の議論」ではありませんが、例えばこれから日本は次の世代の潜水艦をどのようなものを持つべきかという議論はしなければいけません。
その時に原子力潜水艦を保有すべきかどうかという議論、このことについてはまさに太蔵さんがお話をされているように「原子力だからダメ」、こういったような特定の選択肢を最初から排除するような議論をするつもりはありません。

遙洋子氏:
ならば伺いますが、じゃあ防衛費上げていくとして財源どうするんですかと。だって防衛費各国と大国と比べたら、まだ日本は“よちよち歩き”、ここからも自立しようという段階ですよね。そうしたらちゃんと一国で一国を守れる防衛費というとかなりお金かかるんじゃないですか。
今日本が経済的に厳しいのが第一優先で解決しようと総理もなさっている中で財源どうするんですか。
小泉進次郎防衛相:
これはですね、今回も財源を確保した上で予算要求もしっかりした上でやっていますので、そこについて財源が全くない中でやるということは考えておりません。
ただ「防衛費を増やすイコール国家・世の中のコストが増えていく」ということだけの理解ではなくて、やはり世界を見ていても我々が当たり前に使っている生活の中での技術、これは今使っているスマホについてもそうですし、GPSについてもそうですし、この軍事の技術が結果として民生に転用され利用されて活用されて、そのことが世の中を豊かにするという側面があることも事実です。
ですので、今日本は遅ればせながらですね、この防衛産業というものをいわば国家の防衛力そのものだと、こういう捉え方をしてしっかりと育成をして、そして海外も「日本の防衛の装備品を欲しい」と言っている国ってあるんですね。オーストラリアが日本の護衛艦の採用を決めました。そのことも今作ってます。
こういった国だけではなくてニュージーランドも関心を持ったりしている中で、仮に日本が作ったものが他の国に共有をされる、そのことはやはり相互の運用性を高めて、結果として日本にとって望ましい安全保障環境を作るということにもつながりますので、やはり「防衛力を増やすイコール世の中の重荷だコストだ」、こういうことではない理解を広めたいですし、そもそもこの防衛力を担っているのは自衛隊、自衛隊のご家族がいます。その皆さんが何かがあった時に命がけで対応するということを、制約をした上で今の自衛官の道を歩んで、その自衛官を支えている家族がいることを決して忘れてほしくはないと思います。(「サン!シャイン」1月8日放送より)
