九州新幹線長崎ルートの整備方式・ルートが決まらないのは「フリーゲージトレイン頓挫が原因」と佐賀県は主張する。こうした中、国交省事務次官が知事を訪ね面談。問題解決に向けて国は今後どう動くのか。

「FGT頓挫で約束事が何もない」

整備方針が決まっていない九州新幹線長崎ルートの新鳥栖-武雄温泉間について、JR九州の古宮社長は去年(2025年)12月25日に開かれたJR九州の定例会見で次のように述べた。

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JR九州 古宮洋二社長:
平たく言うと6者合意の文書にはFGT(フリーゲージトレイン)前提という言葉は出てきていない。FGT前提としてもFGTが頓挫した今の中で、約束事が何もない。われわれと佐賀県と長崎県の中で、約束事がなくなるので、何をわれわれは守ればいいのかということ

古宮社長は“頓挫したフリーゲージトレイン”に絡む問題ついてこのような認識を示し、佐賀県などに対し停滞している長崎ルートの議論の進展を促した。

また、佐賀県・長崎県との3者による意見交換についてJR九州から早期の開催を働きかけるとしている。

「責任は国にある」

九州新幹線長崎ルートの新鳥栖-武雄温泉間の整備方針をめぐっては、佐賀県が「責任は国にある」としたうえで、「財政負担だけではなくルートや在来線など様々な課題がある」と慎重な姿勢を示している。

同じ日、報道関係者への合同インタビューに臨んだ山口知事は、膠着状態となっている現状について「フリーゲージトレインの頓挫が原因」と改めて強調した。

佐賀県 山口知事:
白紙からやっているわけではないという難しさもさらに(FGTの頓挫に)加わっているということをいま痛感している。国に対しても、そして長崎やJR九州に対しても、お互いでいろんな相談をしていく

国交省事務次官「現状ではいけない」

年も押し迫った数日後の12月29日、国交省の水嶋智事務次官が佐賀を訪れた。山口知事と面談するためだ。

山口知事との面談のため佐賀入りした国交省の水嶋事務次官
山口知事との面談のため佐賀入りした国交省の水嶋事務次官

水嶋事務次官と山口知事は佐賀空港で約1時間にわたって非公開で面談し、九州新幹線長崎ルートの問題について意見を交わした。
面談後、両者は次のように意見交換の内容について説明した。

国土交通省 水嶋智事務次官:
山口知事にお願いしたのは、やはり「現状ではいけないのではないでしょうか」と。ルート問題について「冷静な議論が必要ですね」ということについて話した

佐賀県 山口知事:
(将来)何かの合意が作れるということであれば意義のある日になったかもしれないというのが率直な感想。お互いがそれぞれ検討する切り口は、これまでよりはちょっとは見えたかなと

去年(2025年)行われた佐賀、長崎、JR九州の3者トップ会談では、費用負担の課題などについて「国に訴えていく」ことについて意見が一致している。

膠着状態が続いている九州新幹線長崎ルートの整備方式・ルートをめぐり国が今後どう動くのか注目される。

サガテレビ
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