福岡・須恵町役場などに偽造された教員免許状の写しを提出した罪に問われている元補助教員の男の裁判で、検察は、男に対し懲役4年6ヵ月を求刑した。

起訴状などによると、中学校の補助教員だった近藤正仁被告(66)は、2025年1月、須恵町の採用に応募し、偽造された岐阜県教育委員会作成名義の中学校教員免許状の写しを町に提出したなどとして、2件の偽造有印公文書行使の罪に問われている。

近藤正仁被告(66)
近藤正仁被告(66)
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なぜ?姓を変えてまで教職に…

2025年12月の初公判(福岡地裁)で、検察側が冒頭陳述などで明らかにした近藤被告の経歴。近藤被告は、大学卒業後、中学校などで教員として勤務していたが、犯罪行為があり、免許を2回失効。

送検される近藤被告(粕屋警察署)
送検される近藤被告(粕屋警察署)

その後、知人の養子縁組で2度にわたり姓を変え、偽造免許で教育支援員や補助教員として勤務していたとされる。

近藤正仁被告(66)
近藤正仁被告(66)

今回の事件は、被告が勤める中学校の保護者からの指摘で発覚。被告は、罪状認否で起訴内容を認め、弁護側は、事実関係を争わないとした。

検察「自身の欲望を優先」

2月25日に福岡地裁で開かれた論告求刑公判で、近藤被告は、検察の『教え子への性的な関心の有無』を問われると、『指導中に卑わいな言動があった』とする一部報道に対し、「“切り取り”だ」と反論。更に検察官の被告人質問でのやり取りは、以下の通り。

論告求刑公判(福岡地裁・2月25日)
論告求刑公判(福岡地裁・2月25日)

検察官:「不快な思いをした生徒がいることに対しては、どう思うか?相手がどう思うかが重要なのでは?」

被告:「あなたは、教員の経験がないからそんなことが言えるんでしょう!」

検察官:「『偽造免許』を使って手続きをしている時点で、生徒に示しがつかないのでは?」

被告:「それは…その通りです」

検察側は、論告で、「被告には同種事案で複数の前科がある」と指摘した上で、「子供に関わる仕事がしたいという自身の欲望を優先したあまりに身勝手な犯行」などとして、近藤被告に懲役4年6ヵ月を求刑した。

一方、弁護側は「一貫して容疑を認め、深く反省している。背景には教育に対する情熱があり、性的な欲求はなかった」などとして寛大な判決を求めた。

判決は、3月23日に言い渡される予定。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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