眉を描くなどの「アートメイク」をめぐり厚生労働省は、医師や看護師以外の無資格者が行う事例が確認されていることを受け、違反を見つけた場合、警察に相談することなどを自治体に通知したことがわかりました。
「アートメイク」は、色素を付けた針で眉などを描くものです。
美容クリニックなどで行われている医療行為にもかかわらず、資格のない美容師のサロン経営者が客にアートメイクをしたとして罰金の有罪判決を受けるなど問題となっています。
こうした事態を受け、厚労省が「アートメイク」を医師や看護師以外が行うと医師法違反にあたるとして、自治体に通知したことがわかりました。
今回の通知では、無資格者が施術しているのを確認し、指導に従わない場合などは警察に相談することを求めています。
美容医療の後遺症外来の朝日林太郎医師によると、「アートメイク」によるトラブルで受診する人もいるということで、その症状は、「アレルギー反応。(色素を)注入したところと周りに赤み、腫れがある」ということです。
炎症を抑える効果がある脂肪注入によって症状が改善したケースもありますが、朝日医師は、「(無資格者が施術をすると)何かが起こったときにどう対応していくかがわからないのが大きな問題と思っている。患者さんが路頭に迷うことがないためにも、医療の枠の中でやっていくことは大事」と話し、クリニックなどで施術を受けるよう呼びかけています。