コメ価格の高騰が続く一方で、農家が追求するのはいつの時代も変わらずコメのおいしさだ。新潟県新発田市では、コメ農家の日頃の努力をたたえようと『新発田のおいしいお米コンテスト』を開催している。2025年に開かれたコンテストを取材した。

最もおいしいコメ決める“お米コンテスト” 96組の生産者が参加

11回目となる2025年は過去最多、96組の生産者が参加した『新発田のおいしいお米コンテスト』。

新発田のおいしいお米コンテスト
新発田のおいしいお米コンテスト
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この96組から機械による事前審査を勝ち抜き、最終審査に臨んだのは10組。その会場には炊飯器が横一列にズラリと並び、10組のコメが同じ方法で炊かれた。

審査員は地元の観光協会や企業などが担当し、香りや味をじっくりと確認しながら点数をつけていく。

生産者の努力でおいしいコメに!審査員「点数つけるのが苦しい」

2025年は猛暑に加えて記録的な少雨に見舞われたものの、例年以上に水や肥料の管理を徹底するなど生産者の努力が実り、おいしいコメができたそうだ。

審査員の中には「点数をつけるのが苦しい」と話す人もいるほど、何度も食べ比べ、悩みながら採点していた。

「まさか優勝できるとは」コメ離れ防止へ意気込みも!

粒ぞろいのコメの中で栄えある金賞に輝いたのは、株式会社トップアグロのコメだ。

トップアグロ 阿部勝治 代表
トップアグロ 阿部勝治 代表

毎年エントリーしていたものの最終審査まで進んだのは今回が初めてで「まさか優勝できるとは」と代表の阿部勝治さんも驚いた様子を見せた。

阿部さんは「コメが高騰し、コメ離れが危惧されているが、いいコメを販売できるように。消費者に応えられるようなコメ作りをしていきたい」と意気込む。

実際に1位のコメを試食した氏田陽菜アナウンサーは「口に入れた瞬間、ふわっと甘い香りが広がり、粒がふっくらとしているのが印象的だった」という。

入賞したコメは新発田市のふるさと納税返礼品などとして出荷される予定だ。

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NST新潟総合テレビ
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