老朽化のため来年5月末に閉館する大野市文化会館を巡り、市民向けの説明会が開かれ、市民からは文化活動が続けられないといった不安の声が上がりました。
大野市文化会館は来年6月に耐用年数の60年を迎え、市は財政の見通しが厳しいことから来年5月末で閉館し、その後、解体する方針を示しています。
市民説明会は20日に2回開かれ、延べ182人の市民が参加。石山市長が「文化会館に寄せられた皆さまの思いは私たちも深く受け止めている。皆さまの大切な思いをこれからの新しい文化活動の場にしっかり生かし、未来につなげたい」と閉館への理解を求めました。
市は、市の財政状況では存続は難しいと説明。跡地の利活用のため民間事業者を誘致し、市民の交流の場を整備し災害時の避難場所としても使えるようにする計画を示しました。
市の一連の説明に対し参加した市民からは「これまでのような文化活動が続けられない」「民間事業者を誘致できるのか」といった不安の声が上がり、公務のため途中退席した石山市長に直接話を聞いてほしいと紛糾する場面もありました。
また市議会は今月、解体に向けた費用を盛り込んだ補正予算案と閉館に伴う条例案を可決する際に、市民への丁寧な説明を求めていました。