那覇市安里にある栄町市場のこれまでの歩みを振り返る写真展が先週開かれ、訪れた人々が当時の風景や賑わう市場の様子を懐かしんでいました。
写真展は、ひめゆり学徒たちの母校跡地に作られ、戦後の復興を支えてきた栄町市場の歴史を振り返ろうと、市場組合が企画したものです。
会場となったひめゆりピースホールには、栄町出身の写真家・嘉納辰彦さんが撮影した写真や、地域の人々から寄せられた写真が展示されていて、市場の風景やそこで働く人々の生き生きとした表情が収められています。
座談会で嘉納さんは、「1960年代の市場では、店舗の店先を借りて露店で商売をしている人が多く印象的だった」と振り返りました。
嘉納辰彦さん:
人の店先を借りてやる時は、店の人たちも快く提供しているみたいだね、場所を
司会:
ちょっとした譲り合いみたいなものがたくさんあるイメージですね
座談会には当時を知る地元の人々も加わり、思い出話に花を咲かせていました。
訪れた人:
私は小さい時から遊びに来て、そのままお家に帰らないでここで過ごしたような感じ。みんな(集まって)勉強もしたり、色んなことをさせてもらったりして。この市場というのは沖縄の人のハートがあるんです
訪れた人たちは、人と人との繋がりを大切にする市場の魅力をこれからも繋いでいって欲しいと話していました。