新人同士の一騎打ちとなった南城市長選挙が21日に投開票され、元県議会議員の大城憲幸さんが初当選を果たしました。
職員へのセクハラ問題を巡り前の市長が失職した南城市、市政の信頼回復に向け新市長の手腕が問われます。
21日に投開票された南城市長選挙は、新人の大城憲幸さんが、自民党・公明党・国民民主党が推薦する同じく新人の座波一さんに、約3400票の差をつけ初当選しました。
大城憲幸氏:
選挙の改革から本気の市政改革をして、市役所改革、そして市民主役・市民主体の市政を作るということを訴えてきました。皆さんのおかげでやっとスタートラインに立てました。重ねて御礼申し上げます
大城さんは南城市大里出身の57歳、選挙戦では政党や団体に支援を求めず、農業振興や子育て支援などの政策を訴えました。
一方、自民や公明、国民民主の支援を受けた座波さんは、政策の実現力を訴えましたが、出馬表明から1か月足らずの超短期決戦もあり、及びませんでした。
座波一氏:
組織体制万全とは言えども、細かい地域に入っていくような、やっぱり地域に入る時間がなかった。それが大きいですね
当選から一夜明け、今朝初登庁した大城さんは出迎えた職員に対し「一日も早く信頼関係を築いていきたい」と述べました。
職員に対するセクハラ問題で前の市長が失職した南城市、市政の信頼回復に向けて次のように述べました。
大城憲幸 南城市長:
信頼関係が何よりも大事だと私の中で思っていて、信頼関係ができればハラスメントも自然と無くなっていくものだと思っています。万が一の時のチェック機関というのは必要なのかというのは、前からも話しているように第三者委員会の提言、あるいはそれを踏まえた専門家の助言もいただきながら、職員との信頼関係を造りながら並行して進めていきたいと思っています
今回の南城市長選挙の投票率は54.89%と、前回3年前の市長選挙を14.23ポイント下回り、過去最低でした。