東京・赤坂で2人が死亡したサウナ火災を受け、福井市の消防局と保健所は22日から緊急で、サウナがある市内35施設の安全点検を始めました。
東京の個室サウナの火災では夫婦2人が死亡し、ドアノブが壊れていた可能性や非常ベルの電源が入っていなかった可能性が報道されています。
市の消防局や保健所は定期的にサウナの安全対策を点検していますが、この火災死亡事故を受け、初めて合同の点検を緊急で実施しました。
初日の22日は、市内のホテルにあるサウナ施設が適切に管理されているかを確認。点検では、消防職員がサウナの扉の開け閉めがスムーズか、出入りを妨げるものがないか、熱を出す部分の近くに燃えるものがないかなどを確認しました。
また保健所の職員は、市の条例で設置が定められている非常用ブザーが正常に作動するかどうか確認しました。
福井市消防局・予防課の前田弥消防司令は「報道では、扉が開閉できなかったり非常通報ボタンが押せなかったりという話が出ている。もしこれらが正常に使えていれば2人の命は助かっていたかと思うと、非常にいたましい気持ち。安全安心に使えるように立ち入り検査等で確認したい」と話していました。
消防と保健所は1月30日までに、サウナ設備がある市内のホテルや浴場35施設を点検します。