テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「雨の日の掃除」をテーマにお伝えします。
「掃除機は晴れた日?それとも雨の日?」
今回は古山予報士と児玉アナによる、恒例の寸劇から始まりました。

児玉アナ:
ああもう忙しい!せっかく晴れてるんだからお掃除手伝ってよ!
古山予報士:
何言ってんだ、掃除機は雨の日にかけるもんだぞ!明日ちょうど雨予報だから明日やればいいじゃないか。
児玉アナ:
掃除は晴れてる時に窓を開けてするもんでしょ!
古山予報士:
床掃除は、雨の日にするもんなんだ!
家庭でもよくある光景かもしれませんが、この「掃除機をかけるのに最適な天気はいつか?」という疑問。古山予報士が気象の観点からスッキリ解説します。
ポイントは「湿気」!雨の日は床掃除に最適
この論争、実は科学的な根拠がありました。ポイントは「湿気」です。私たちが掃除機で吸い取ろうとしているホコリや塵は、湿気を吸うと重くなって舞い上がりにくくなる性質があります。

晴れた乾燥した日に掃除機をかけると、排気などでホコリが舞い上がってしまい、かけたそばからまた床に落ちてくる…という非効率なことになりがちです。
一方、雨の日は湿度が高いため、ホコリが床に留まってくれて、効率よく吸い取ることができるのです。さらに、雨の日は空気中の水分で汚れが浮き上がりやすくなるため、窓ガラスやベランダ、玄関の拭き掃除にもおすすめだということです。
晴れの日は「乾燥」を活かしたお掃除を
では、晴れの日はお掃除に向いていないのでしょうか?そんなことはありません。晴れの日は「乾燥」を最大限に活かすのがポイントです。おすすめするのは、「カーテンや布団干し」そして、湿気がこもりがちな「クローゼットや靴箱の換気、お掃除」です。扉を開けて空気を入れ替えるだけでも効果的です。
また、「キッチンや風呂場など、水回りの掃除」も晴れの日が最適。掃除の後にしっかり乾燥させることで、カビの発生を防ぐことができます。天気に合わせて掃除の場所を変えることで、ぐっと効率が上がるのですね。
これをふまえて、今週末の具体的なお掃除プランを見ていきます。

12月20日(土)は夜を中心に雨が降る予報。この日は気温も平年より5度以上高く、掃除をしていても少し汗ばむくらいの陽気。まさに絶好の「掃除機がけ&拭き掃除デー」と言えそうです。
翌21日(日)は、朝には雨がやんで天気が回復する見込み。午後は日差しも期待できるため、「クローゼットや靴箱の換気」「水回りの掃除」をするチャンスです。
ちなみに、カーテンや布団などの大物を干すなら、22日(月)からの週は晴れる日が多くなる予報のため、そちらに回すのも良い選択です。
年末の大掃除シーズン、天気予報を上手に活用して、効率よく家をきれいにしてみてはいかがでしょうか。
(テレビ宮崎)
