テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回はインフルエンザ対策で活躍する加湿器の「正しい置き方」についてお伝えします。

冬の乾燥にご用心!効果的な加湿器の使い方

空気がカラッと澄み渡り、気持ちの良い晴天が続くと、気分も晴れやかになりますね。しかし、気象予報士の古山圭子さんによると、そんな日こそ注意が必要なことがあるようです。

古山予報士:
空に雲が少ないということは、その分、空気中の水蒸気が少ないということ。つまり、空気が乾燥しているということになります。

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実際に18日の宮崎県内は、各地で空気が乾燥し、宮崎市で33%、田野町では28%という低い最小湿度(午後4時時点)を記録しました。

実はこの「乾燥」、インフルエンザウイルスと深い関係があります。一般的に、室内の湿度が40%以下になると、ウイルスの生存率が高まると言われています。ニュースでもインフルエンザの急増が報じられる中、家庭での対策がより一層重要になります。

【お天気クイズ】加湿器を置く場所、より効果的なのはどっち?

そこで有効なのが「加湿」です。ここでお天気クイズ。

加湿器を置く場所として効果的なのはどっち?

A:部屋の真ん中
B:部屋の出入り口

児玉アナが「効率よく部屋に行き渡らせるには、真ん中がいいんじゃないですか?出入り口だとドアの開け閉めで出ていきそうですし…」と答えると、古山予報士は「大正解でございます!」と笑顔で解説を始めました。

正解は「A:部屋の真ん中」。

部屋の中央に置くことで、水蒸気が部屋全体に効率よく行き渡るためです。

さらに、もう一つポイントが。湿気を含んだ空気は、室内の下の方に集まりやすいので、「やや高い位置に置く」と、より効果的とのことです。水平な台の上などに置くと良さそうですね。床に直接置いている方は、少し高い場所に移動させるだけで、加湿の効果が変わってくるかもしれません。

ここはNG!加湿器を置いてはいけない場所

逆に、加湿器を置くべきではない「NGな場所」も存在します。

「壁や窓の近く」「電化製品の近く」これらの場所に置くと、水蒸気で結露やカビが発生してしまう恐れがあります。

さらに「エアコンの風が直接当たる場所」これは意外とやってしまいがちですが、エアコン暖房が直接当たると、センサーが誤作動してしまうそうです。逆に、エアコンの真下に置くと、加湿器から出た空気がエアコンの空気に乗って、部屋全体に広がりやすくなります。

普段からの対策でウイルスの季節を乗り切ろう

加湿器を正しく使うことはもちろんですが、インフルエンザ対策には普段からの心がけが大切です。

・十分な睡眠
・水分・栄養補給
・加湿(50~60%)と換気

これらを意識して、体の免疫力を高めておくことが重要です。

もし家族の誰かが感染してしまった場合は、食事の時間をずらしたり、タオルやリモコンの共有を避けたりするなど、家庭内での感染拡大を防ぐ工夫も必要になります。19日の夕方以降は雨が降り、少し空気が潤う見込みですが、乾燥しやすい季節はまだまだ続きます。加湿器を上手に活用して、元気に冬を乗り切りましょう。

(テレビ宮崎)

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