テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「冬の太陽との上手な付き合い方」についてお伝えします。

冬至が近づき、日に日に日暮れが早くなるのを感じる季節。まずは古山予報士がこんなクイズを出題しました。

この記事の画像(6枚)

「日の入りが最も早くなる時期はいつでしょうか? 」

A:冬至よりも少し前
B:冬至
C:冬至よりも少し後

児玉アナが「Aで!」と答えると、古山さんは「正解です!」と応じました。「一年で最も昼が短い冬至が、日の入りも一番早い」と思いがちですが、実はそうではありません。
古山予報士によると、一年で最も昼が短い日(冬至)と、「日没が最も早い日」「日の出が最も遅い日」は、それぞれ少しずつずれているのです。

・日没が最も早い時期:冬至よりも少し前(12月上旬ごろ)
・昼の長さが最も短い日:冬至(12月22日ごろ)
・日の出が最も遅い時期:冬至よりも少し後(1月上旬ごろ)

このため、ちょうど12月上旬ごろが、一年で最も早く夕方の暗さを感じる時期ということになります。カレンダー上の「冬至」という言葉のイメージとは少し違う、面白い現象ですね。

冬の心と体に「日光浴のススメ」

日照時間が短くなると、なんだか寂しい気持ちになることはありませんか? 古山さんは、そんな時期だからこそ「日光浴」がおすすめだと話します。

日光を浴びる時間が減ると、私たちの体には2つの大きな影響が出ることがあるそうです。

1.セロトニン不足による「冬季うつ」
「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンは、日光を浴びることで生成が促されます。これが不足すると、気分が落ち込む「冬季うつ」になる恐れがあるのです。一般的なうつ病とは異なり、食欲が増進する傾向があり、特に女性に多いとされています。

2.ビタミンDの不足
ビタミンDは、骨を強くしたり、免疫力を高めたりする重要な栄養素です。これもまた、日光を浴びることで体内で作られます。

宮崎市にある「あいクリニック」の甲斐恭子院長によると、対策として「1日20分程度、日に当たって歩くのがいい」とのこと。もし外に出られない日でも、窓を開けて日光を浴びたり、食事やサプリメントでビタミンDを補ったりすることが効果的だそうです。

児玉アナも「朝起きてからまず最初に日光を浴びるようにしています。体内リズムが整うんです」と、その効果を実感している様子でした。

「でも紫外線は…」冬の太陽との上手な付き合い方

「日光浴は大切」と聞く一方で、気になるのが紫外線です。特に、冬晴れで空気が澄んでいる日は、雲に遮られることなく紫外線が地上に届きやすくなります。古山予報士は「肌の老化という視点で見ると、紫外線は百害あって一利なしなので、対策は欠かせない」と強調しました。

ここで児玉アナから、「日光浴していいかどうか、ちょっと迷っちゃいますね。矛盾じゃないですか?」と素朴な疑問を口にしました。

古山予報士は、「いいんですよ。矛盾もあるんです。何事も適度が大事ということなんです。」と答えます。冬の太陽とは、上手に付き合うことが大切です。

・健康のため:1日20分程度を目安に、適度な日光浴を心がける。
・美容のため:日差しが強い日や長時間屋外で過ごす際は、紫外線対策を忘れない。

この2つのポイントを意識して、心も体も健康に冬を乗り切りたいですね。
(テレビ宮崎)

テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。