違法建築をめぐり、2025年9月に閉園した民間の動物園・ノースサファリサッポロに支援の声が上がりました。
はたして、地元の住民はどう反応したのでしょうか。
「行政が先か皆さんが先か。私どもは先に行政の方にお伺いをたててしまった。住民の方への順序立てが皆さんの方を後回しにしたような印象をもたれたことはお詫びする」（投資会社・ビーチキャピタル赤沢芳樹社長）
ノースサファリに近い札幌市南区の豊滝中央町内会館で、12月5日正午から始まった説明会。
約40人の住民たちの前に座ったのは、東京の投資会社「ビーチキャピタル」です。
「私はあそこの動物が大好きなので助けてあげたいなって」（投資会社・酒井薫子さん）
「（動物園の予定地は）市街化調整区域でしょ？」（住民）
「そう聞いてます。これから（開発）許可が取れればということ」（赤沢社長）
投資会社は残された動物を助けたいと、園の再開を目指すことを表明しました。
地元からはこれまでの運営会社への憤りの声が上がりました。
「何割の人が反対すればやりませんと、明言して」（住民）
「何割と言われても、大半というか総意というか大半。こういうかたちでこれはだめだよとなればできません。常識的に判断させていただきます。ここの地元のルールもあるでしょうし。やり方や賛成反対もあるでしょうし」（赤沢社長）
「いままで常識が通用しなかった」（住民）
「すいません」（赤沢社長）
ノースサファリは飼育小屋などの違法建築が発覚し、2025年9月に閉園しました。
札幌市は運営会社のサクセス観光に対して、12月末までに建築物の撤去を求めていました。
ところが動物の移動は進まず、10月にはライオンの双子の赤ちゃんが生まれ、11月末時点で256匹の動物が残されています。
約1時間30分後、説明会は終わりました。
投資会社は住民の声をどう受け止めたのでしょうか。
「（Q：動物園の再開条件は？）1つは札幌市の許可を完璧にしないとだめ。ここの皆さんの大半の方の賛同が、（住民の）協力がないと無理です」（赤沢社長）
動物を助けたいと主張する投資会社の説明。一方で安心した生活を求める住民の願い。
住民側は投資会社に動物園の構想内容など、質問状を提出しました。
