去年9月、宮崎市で暴力団幹部が殺害された銃撃事件で殺人などの罪に問われていた男に、宮崎地裁は懲役28年の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、指定暴力団六代目山口組系の暴力団組員・吉井誠被告64歳です。
判決文などによりますと、吉井被告は去年9月、宮崎市にある指定暴力団池田組志龍会の事務所の敷地内で拳銃5発を発砲。そのうち2発を当時52歳だった志龍会幹部の男性に命中させ殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われています。
5日の公判で宮崎地裁の設樂大輔裁判長は「作業着などを着たり、段ボールを持ったりして配達員になりすまし、至近距離から上半身に向けて発砲した行為は極めて危険で、強い殺意が認められる」などとして、懲役28年の実刑判決を言い渡しました。
懲役20年を主張していた弁護側は「控訴については、被告人と話し合って決める」としています。