静岡・伊豆の国市で傷害などの罪に問われている男が、入院していた病院の7階から5日未明に手錠をつけたまま逃走する事件が発生しました。

病院から逃走したのは住所不定・無職の島田健太郎被告(54)。

2025年9月、島田被告は富士宮市内のスーパーで約500円の食品を盗み警備員にけがをさせたとして、傷害と窃盗の罪で起訴されていました。

その後、富士宮警察署の中で箸で自分の腹を刺したため、伊豆の国市の病院に入院。
病室は7階の1人部屋で、警察官がカーテン越しに監視していましたが、午前4時の交代の際に確認すると窓の鍵が壊され姿がなかったということです。

左手に手錠をした状態だとみられていた島田被告。
7階からどのように下りたのかは分かりませんが、入院していた部屋の少し下にはエアコンの室外機などを置いているバルコニーのようなスペースがあり、そこを通れば非常階段に出ることができるということです。

病院から西の方向へ歩いて200メートルほどの場所で、脱走した島田被告が歩いている姿が防犯カメラに映っていました。
撮影されたのは午前2時過ぎのことでした。

逃走を受け伊豆の国市では、小学校と中学校合わせて9校を休校にし、市民に警戒を呼びかけました。

近所の人は「不安ですね。どこに行ったかわからないし、子どもたちも自由に外に出られない」と話しました。

警察は島田被告の写真を公開し、広く情報提供を呼びかけました。

そして午後2時ごろ、同じ静岡県内の三島市内を歩いていた島田被告を発見し、逃走の疑いで逮捕しました。

確保した際には、手錠はつけていなかったということです。

テレビ静岡
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