サッカー、J3のテゲバジャーロ宮崎は、12月7日日曜日にJ2昇格をかけてクラブ史上初のプレーオフに挑みます。

このJ2昇格プレーオフは、リーグ戦3位から6位の4チームによるトーナメント方式で行われ、勝ち抜いた1チームのみがJ2昇格の切符を手に入れることができます。

リーグ戦4位のテゲバジャーロは、初戦で5位の鹿児島ユナイテッドと対戦します。

負けたら終わりのプレーオフ、「九州ダービー」を前に、昇格への思いを聞きました。

(藤松舞アナウンサー)
「一発勝負のプレーオフに向けて、選手たちは引き締まった表情で、連携の確認など最終調整を行っています」

3日は、およそ1時間半、互いに声を掛け合いながら攻撃の組み立てや競り合いでのボールの奪い方などを確認していました。

(大熊裕司監督)
「いままでやってきたことをもう一回しっかりやるというところを意識している」
「非常にいい緊張感の中でプレーできている」

プレーオフ初戦で対戦する鹿児島ユナイテッドは、J2でのプレー経験があり、今シーズンのリーグ戦での対戦は1敗1引き分けです。

得点数リーグ1位の鹿児島ユナイテッドと3位のテゲバジャーロ。
攻撃力の高いチーム同士の対戦に大熊監督は。

(大熊裕司監督)
「先制点というのは非常に重要だと思っている。我々は“エース”がいるので、しっかりとそこにボールを集めながら我々が先制点をとりたい」
「警戒されてもそれを上回る力を持っているので取りきってくれると思う」

監督が活躍に期待を寄せるエースの橋本啓吾選手。
今シーズン、リーグ戦で25得点をあげJ3の得点王に輝きました。

橋本選手の躍進は数字にも表れています。
それが「シュート決定率」です。
前半戦は13.6%だったのに対し、夏の中断期間後の後半戦は48.6%と飛躍的に向上。
勢いにのっています。

(橋本啓吾選手)
「味方との連携も良くなってきていて、決定率が向上していることにつながっていると思う」

後半戦、味方との連携を強化した成果が最も現れたというのがこの場面です。

テゲバジャーロがサイドラインでパスをつなぎ、空いたスペースにパスを送ります。
見事な連携で橋本選手がフリーになる状況を作ってゴールを決めました。

(橋本啓吾選手)
「どれだけフリーになれるかは意識しました」
「(仲間と)つながりながら最終的にはフリーになってシュートを打てたので、いいゴールだった」

高めてきた攻撃力で「夢の舞台」をつかみ取ると橋本選手は心に決めています。

(橋本啓吾選手)
「チームが勝つために献身的に走るだったり、ボールを収めるっていうのをしっかりやったなかで、得点をとって勝ちにつなげられたらいい」
「もうJ2昇格以外にいま欲しいものはないのでそれだけを追い求めます」

非常にいいチームワークで練習を行っていて、監督や選手が手ごたえを感じているのが印象的でした。

J2昇格プレーオフの初戦は、12月7日に、ホームのいちご宮崎新富サッカー場で行われます。

テレビ宮崎
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