岩手県花巻市の県道12号線沿いにある「餃子食堂」では、ギョーザや肉まんなど本格的な中華料理を気軽に楽しめる。
店主の平賀雅希さんは「個人店の魅力は手作りや、その店でしか味わえない料理。そこに力を入れていきたい。手間はかかるが手作りを心がけている」と話す。
看板メニューは店名にもある「ギョーザ」だ。
平賀さんによると、6種類のオリジナルのギョーザには、ホヤやワカメなど三陸産の食材を取り入れ、手作りの皮の色も種類ごとに変えている。さらに、4種類の酢を餃子ごとに合わせて楽しむスタイルもおすすめだという。
店主の平賀さんは中華料理歴30年。調理専門学校を卒業後、中国・北京で2年間修行し、横浜中華街や上海、東京で経験を積み岩手に帰ってきた。
最初は小籠包など点心の担当として腕を磨いたという。
12月からは冬の限定メニュー「肉まん」が登場した。地元・花巻の”早池峰みそ”にネギ・中国のみそを使った合わせみそにチーズと豚ひき肉あんを使用
おいしさの秘訣は中身の具材だけではなく、手間を惜しまず仕上げる手作りの皮だ。
平賀さんは「薄力粉・強力粉のほか、米粉・米油も使い軽い仕上がりに。分量を守り発酵させて、同じように包んでから二次発酵。そういう基本的なところが大事」と語る。
その手作り生地を郷土菓子「がんづき」風に仕上げた「アップルカスタードまん」は、花巻産ジョナゴールドのジャムとカスタードを包んだ甘い点心。
さらに、辛さととろみが特徴の「あんかけ風マーボー焼きそば」も寒くなる季節におすすめのメニューだ。
目指す店のかたちについて平賀さんは「ギョーザや肉まんも手作りで出しているのは本格的だが、もっと気軽に(お店に)来てほしい。ただ『ラーメン食べに行こう』という気持ちで来店してもらえる店づくりをしている」と話した。