2025年5月、長野県御代田町のスーパー駐車場で車が暴走し、歩行者の女性がはねられ死亡した事故で、2026年1月26日、長野地裁佐久支部は禁錮1年4カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

誤ってアクセル踏み込み…女性が死亡

過失運転致死の罪に問われていたのは、長野県軽井沢町の無職の女(77)。

起訴状などによると、2025年5月、御代田町のスーパーの駐車場で、乗用車を停止させる際、誤ってアクセルを踏み込み、買い物カートを押していた女性(当時73)をはね飛ばし、死亡させたとされている。

事故現場(2025年5月)
事故現場(2025年5月)
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被告が運転する車は、駐車していた車数台にぶつかった後、植え込みに乗り上げて止まったという。

当時、居合わせた買い物客は「坂の途中で女の人を先にはねたんじゃないのかな。車は7台くらいやっちゃった。ダダダダダダと」と話していた。

被告「車がフワッと動き出し…」

2025年12月22日、長野地裁佐久支部で開かれた初公判で、被告は「駐車場に入り、前の車の後につこうとしたところ、車がフワッと動き出しハンドルをきった」「足の操作を思い出そうとするけど、ブレーキを踏んでいたのかアクセルを踏んでいたのか思い出せない」「もう運転はしない」などと述べた。

事故現場(2025年5月)
事故現場(2025年5月)

別居している被告の娘も証言台に立ち、事故の後、車を使わずに生活できるよう、最寄りの停留所から目的地までバスに一緒に乗るなど、母親を支えていることを明らかにした。

被害者家族「現実が受け入れられない」

一方、被害者の夫や息子の「今も、事故のあったスーパーに買い物に行けない」「家族の命を奪われた現実が受け入れられない」などの思いを、検察側が読み上げた。

事故現場(2025年5月)
事故現場(2025年5月)

検察は、当時の状況などから、被告が何度もブレーキとアクセルを踏み間違えていたと指摘し、「過失の程度も結果も重大」などとして禁固1年4カ月を求刑。

弁護側は、被告が事故の重大さをしっかり認識し、毎日、被害者を思い手を合わせているなどとして、禁固1年執行猶予3年を求めていた。

「基本的な注意義務を怠った」有罪判決

2026年1月26日、長野地裁佐久支部で開かれた判決公判。

松田祐紀裁判官は、「最も基本的な注意義務を怠ったものであり、過失の程度は相当に重大で、結果は重大かつ悲惨」と指摘した。

事故車両(2025年5月)
事故車両(2025年5月)

その上で、「被告が反省していて、二度と自動車を運転しないことを誓約している」などとして、禁錮1年4カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

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長野放送
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