富山県立山町にある築100年以上の「納屋」が一棟貸し切りの宿泊施設として生まれ変わった。この再生プロジェクトを主導したのは、地元の富山国際大学の学生たちである。

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歴史ある納屋の新たな姿

改修中の納屋
改修中の納屋

「土肥邸 Naya」と名付けられたこの施設は、今月6日にオープンを控えている。もともとこの建物は、立山町で地主だった土肥家の納屋として、100年以上前から農機具置き場として使用されてきた。改修にあたっては、梁など主要な構造部分を活かし、歴史的な雰囲気を保ちながらも、現代的な宿泊施設として機能するよう工夫が施されている。

学生が中心となったプロジェクト

学生インターン(中央・右)
学生インターン(中央・右)

このプロジェクトを主導したのは富山国際大学現代社会学部の学生インターン2名。運営会社MAEの社長が大学の非常勤講師を務めていた縁から、この重要な任務を任されることになった。

2人の学生は昨年8月から、計画づくりやデザインの検討、現地調査に加え、銀行への融資相談といった実務的な部分まで、プロジェクトの中心となって進めてきた。

こだわりのある設備と空間

風呂は父親と子供が一緒に入れるような大きさに設計されており、窓からは立山町の雄大な風景を眺めることができる。入浴しながら地域の自然美を感じられる空間となっている。

地方創生への思い

富山国際大学現代社会学部3年の山田星空さんは次のように語る。

「都会に住まなくても地方でも楽しいことができるし感動もできるし、ここでの滞在を通して感じてもらい移住を少しでも検討してもらいたい」

施設を通じて県外から訪れる人々に地域の魅力を感じてもらい、将来的な移住につなげたいという思いが込められている。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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