鹿児島実業高校出身で2023年7月、わずか28歳という若さで脳腫瘍により亡くなった元プロ野球選手・横田慎太郎さん。その短くも懸命に生きた人生を描いた映画「栄光のバックホーム」が11月28日から全国で公開されている。鹿児島市の映画館では出演者による舞台挨拶が行われ、主演俳優らが登壇して思いを語った。
鹿児島で舞台挨拶、主演俳優らが映画への思いを語る
11月30日、鹿児島市の映画館で開催された舞台挨拶には、主演の松谷鷹也さんや、横田さんの母親役を演じた鈴木京香さんらが登壇した。
松谷さんは「ひとりでも多くの人に慎太郎さんが最後まで伝えたかった思いや気持ちを届けられるように全力を尽くしたい」と役への思いを語った。
また、横田さんの母親役を演じた鈴木京香さんは「まなみさんの役をやらせてもらって、本当に自分の宝物になった。まだご覧になっていない方にも見てもらえるように応援してください」と観客に向けて呼びかけた。
横田さんの両親も舞台挨拶に参加
この日の上映会場には横田慎太郎さんの両親も訪れた。母親のまなみさんは、「息子のように病で苦しんでいたり、悲しんでいたりする方に見てもらって、『よし!力を出してもう一歩頑張ってみようかな』と『前に進んでみようかな』と思ってくれたらうれしい」と、息子の生涯を描いた映画への思いを語った。
映画を通じて、同じように困難に直面している人々に勇気や希望を届けたいという、母親としての願いが伝わる言葉だった。

鹿児島実業から阪神へ、そして短くも懸命な人生
映画「栄光のバックホーム」は、鹿児島実業高校で野球に打ち込み、そこから阪神タイガースへと入団した横田慎太郎さんの人生を描いている。プロ野球選手としての活躍を期待されながらも、脳腫瘍という病に立ち向かい、28歳という若さでこの世を去るまでの生涯を映し出す作品となっている。

地元・鹿児島の高校から甲子園を目指し、プロの世界へと羽ばたいた若者の物語は、多くの人々の心に響くメッセージを持っている。
県内4カ所の映画館で上映中
「栄光のバックホーム」は現在、全国で公開中であり、鹿児島県内でも4つの映画館で上映されている。地元出身の横田さんを描いた作品として、多くの県民が足を運んでいる。
鹿児島実業高校の卒業生として、そしてプロ野球選手として、短い人生の中で多くの人に影響を与えた横田慎太郎さん。この映画を通じて、彼の生き方や思いが多くの人々に伝わることだろう。
(動画で見る▶映画「栄光のバックホーム」 出演者が舞台挨拶 元阪神タイガース 横田慎太郎さんの生涯描く)
