ベトナムから米を密輸しようとしたとして逮捕・起訴された輸入販売会社の経営者らが、外国産米を日本米と偽って代金をだまし取った疑いなどで書類送検されたことがわかりました。

東大阪市の輸入販売会社の経営者でベトナム国籍のチャン・ティ・トゥ・フェン被告(37)と夫の武重智之被告(47)は、ベトナムから輸入されたコンテナの中に米が入っていることを隠して税関に申告するなどし、必要な害虫検査を受けずに密輸しようとしたとして逮捕・起訴されました。

警察によると、フェン被告らはことし2月から6月までの間、30回ほどにわたり合計およそ570トンのコメを密輸していたみられます。

国内では30都府県で販売し、売り上げはおよそ1.3億円にのぼるということです。

■「外国産米を日本米と偽り、代金およそ500万円だまし取った疑い」書類送検

その後の取材で、フェン被告らが愛知県内のベトナムショップなど4業者に「日本米の販売始めました」「ブレンドじゃないですよ」などとメッセージを送って、外国産米を日本米と偽り、代金およそ500万円をだまし取った疑いなどで書類送検されたことがわかりました。

調べに対し、フェン被告は「日本でコメの価格が上がっていて、ベトナムで安く仕入れて日本で売れば、利益が出ると考えた」と供述し、武重被告は「家族を手伝わないといけない」と供述しているということです。

5年ほど前まで被告らが経営する会社と取引のあった会社の社長は、関西テレビの取材に対し、「コロナ禍の後、密輸など違法行為をする輸入販売業者などが横行していた。武重被告は『真っ当にやっているのに、真っ当じゃないところが潤っている』と悩んでいたので相談に乗っていた。違法行為をするような人ではないと思っていたので驚いた」と話しました。

関西テレビ
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