東京都内のハローワークの職員が、偽名で仕事を探している人になりすまし、企業の面接を受けるなどして採用され、就職件数に計上していたことが分かりました。
問題が発覚したのは、東京・墨田区にある「ハローワーク墨田」の職業相談担当の職員で、仕事を探している人になりすまして2人分の偽名を登録し、求人を出していた複数の事業所に求職者がいるとして紹介していました。
そのうち一部では自ら面接を受けるなどして採用が決まり、その後、事業者側に辞退を伝えていたということです。
全国のハローワークでは就職件数など目標値が設定されていることから、厚労省は今回の事案が就職件数を水増しし、ノルマを達成しているかのように見せかけようとした可能性もあるとみて調査しています。
厚労省は、「不適正な事案が発生したことは遺憾であり、再発防止に努めて適切に対応する」としています。