自分のキャリアについて考えることはあるけれど、そのゴールについて考えたことはあるだろうか。
『かくれた「強み」をみつけよう。自分の舞台がみつからないあなたへ』(日本経済新聞出版)の著者で、これまで人材サービス・パーソルキャリアで転職サービスの開発などに携わってきた三石原士さんは、キャリアの歩み方には3つのパターンがあるという。
今のあなたは、どんなパターンに当てはまっているか…。
本書から自分らしいキャリアの築き方について、一部抜粋・再編集して紹介する。
キャリアのゴールって何?
キャリアのゴールって、そもそも何でしょうか?
私の考えでは、自分が幸せであること、充足感に満たされていることだと思います。そして、そもそもキャリアのゴールはなく、ずっと追い求めていくものだと思っています。
人によって、自分が充実していると感じることも、成し遂げたいこともマチマチです。だからこそ、いちばん大事なことは、自分が幸せな感覚や充足感を得られる状態であること。そして、そこに少しでも近づくために、ひと(他者)の判断軸ではなく「自分の判断軸」を持って、選択して行動できること。
その都度の判断と行動が、未来の自分をつくっていくことになります。もちろん、行動した結果として思い通りにいかないこともあります。
回り道をすることも、迷子になることもあるでしょう。しかし、「確実に自分が得たい幸せ」である方向に前進している実感を持てれば、過去を振り返ったときに納得できると、私は思っています。
3つのキャリアの歩み方
将来のことが不安だからこそ、キャリアを考えるとき、「しっかりとした目標を立てて、計画通りに進めていくべきだ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、あなた自身でもいいですし、まわりの人も含めて、キャリアを計画通りに歩めている人はどれだけいるでしょうか?実際にはそう多くないはずです。
つまり、キャリアはそもそも計画通りにはいかないものと考えるのが自然です。では、計画通りにいかないキャリアをどのように豊かにしていけばいいのでしょうか。
