福井県の“ご当地コンビニ”として知られる「オレンジBOX」は、コンビニでありながら店内調理の弁当や総菜の量り売りが人気の店ですが、節約志向の高まりから去年、商品のラインラップや価格を“スーパー寄り”にシフトチェンジしました。
 
今回さらに、福井市内にある店舗が地域のニーズに合わせた品ぞろえで、28日にリニューアルオープンします。どのような店なのか取材しました。

おのリニューアルしたのは、福井市西木田にある「オレンジBOX木田四ツ辻店」です。足羽川の南、フェニックス通りに面した街なかエリアですが、店の近くに2軒あった青果店が閉店し、徒歩圏内にスーパーもないことから、さらに“スーパー寄り”の店づくりにシフトチェンジしました。
 
この店のオーナー・小川明彦さんは「近隣にはシニアの方が大勢いる。車を持っているが、ちょっとした買い物なら近い方がいいという人のためにスーパーとコンビニの中間を狙った」と話します。
 
オレンジBOX木田四ツ辻店がある一帯は住宅街とビジネス街が混在するエリア。ただ、近隣、徒歩圏内にはスーパーマーケットはなく大手コンビニチェーンがあるのみです。
 
住民の“ちょっと買い”やビジネスマンのランチ、日用品の購入といった需要を取り込む狙いがあります


リニューアルした店では、産地直送の野菜や果物を新たに商品に加えたほか、オレボの特長でもある総菜も、オープンキッチンで作り上げるスタイルを取り入れました。
 
出汁巻き卵やチャーハンなどを見える状態で調理し、より“出来立て感”を演出しています。
  
買い物客は「80代で車を廃車にした。免許返納したので、歩いて来られる所でスーパーのような商品が手に入るのはありがたい」と話します。


そして、今回のリニューアルの目玉の一つが、目の前で手作りするおにぎりです。

天然の鮭をほぐした身をふんだんに使った一品は、県産のコメや沖縄の塩、香りにこだわった国産の焼きのりなど素材にもこだわっています。
 
小川さんは「世の中は人手不足で工場生産のものが増えている。でも我々は温かいおにぎりをお客さんの目の前で握って出し、喜んでもらえるよう強化した」と話します。
 
塩にぎりやへしこなど15種類が常時作りたてで並び、価格は税込み150円から350円ほどです。

原渕由布奈アナウンサー:
「わ!あったかい!出来立てほやほやです。この具だくさんで海苔が別になったこだわりのおにぎりが…あることをすると、明日から10円で買えるそうです」
  
店のインスタグラムをフォローすると、年末まで、おにぎり1個が10円になるパスポートが発行されます。まずは、一度、食べてみて欲しいという思いでこの取り組みをはじめます。
 
「生活のちょっと足りない」「今すぐ欲しい」に応える地域密着型の新しいスタイルの店舗。リニューアルしたオレンジBOX木田四ツ辻店は、28日にグランドオープンします。
 
※おにぎりパスポートは朝昼晩の1日3回まで、1個300円までのおにぎりが10円で購入できる。(年末まで毎日使用可)

福井テレビ
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