北海道・歌志内市で23日、体長約2mのヒグマが車に突進「恐怖でギアが入れられない」と車内が一時パニック状態に。

秋田市では22日からの3連休街中で50件以上のクマ出没が相次ぎ、中心街の観光地も人影がなくひっそりとしていた。

「恐怖」車めがけて突進するヒグマ

真っ黒な夜道を走っていた車の目の前に、突然巨大なヒグマが現れた。

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目撃者
怖い…怖い…怖い…襲われる

23日午後9時頃、北海道・歌志内市で撮影された動画だ。

ヒグマと後方映る2頭の子グマ
ヒグマと後方映る2頭の子グマ

体長約2mのクマが威嚇するように、車めがけて突進してきた。ドライバーは恐怖のあまり車をバックさせた。画面の奥には2頭の子グマの姿も確認できる。

クマの目撃者:
46年住んで(クマに)初めて遭遇した。バックしなかったら攻撃されていた。恐怖でバックに入れられないで、ニュートラルに入れたりギアが入れられなくて大騒ぎしてしまいました。

秋田市は3連休だけで50件超の出没情報

番組は、クマの出没が相次ぐ秋田市を緊急取材した。この3連休だけで、秋田市では街中などで50件を超えるクマが出没している。

19日午前10時過ぎ、住宅街に設置された防犯カメラの映像では、塀の影から1頭のクマが姿を現した。

住宅街の道路をのそのそと歩き、そのまま門が開いていた住宅に侵入。クマが出没したすぐそばに小学校がある地区だった。

相次ぐクマの出没で、住民の日常生活にも大きな影響が出ている。

番組が入手した10月26日の動画には、人の気配を感じ素早い動きでイチョウの木から下りるクマが映し出されていた。

木から降りてくるクマ
木から降りてくるクマ

クマを目撃した住民:
なんか変だと見上げたら…意外と行動範囲が広くて移動スピードが速い。

クマは、イチョウの木になっていた銀杏を食べていたという。

クマを目撃した住民は:
怖いなと思った。どういう動きをするか分からない。

クマは目を離した隙に姿を消したという。

白昼堂々と闊歩するクマに住民が外出自粛

同じ日には、この地区の町内会長もクマを目撃していた。

クマは住宅にある柿の木に登り、無心に柿を食べていたという。

秋田市広面赤沼・クマを目撃した町内会長:
大きくはない。成獣ではない。はっきり見たのは今年初めて。何回も見た。

さらにこの地区では10月23日午前4時頃に親子グマとみられる3頭が現れたかと思えば、26日正午頃に白昼堂々と闊歩するクマの姿もあった。

クマを目撃した住民:
クマが出てからコロナと同じような感じに…人があまり出歩かなくなった。

3連休の最終日となった24日、JR秋田駅近くの千秋公園では紅葉シーズンで多くの観光客でにぎわうはずだった。

しかし、24日もクマの目撃情報が入った。

取材班:
秋田市の千秋公園ですが、クマ出没の影響で人がほとんどいません。

クマはいつになったら冬眠に入り、活動が落ち着くのだろうか。
(「イット!」11月24日放送より)

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