不動産投資商品「みんなで大家さん」で出資金を集め、配当金の支払いが遅れている問題で、開発予定地を貸している成田国際空港会社が、土地の賃貸借契約を11月末に終了する方針を明らかにしました。
成田国際空港株式会社・藤井直樹社長:
賃貸借契約については期間を延長せずに契約を終了させることにした。
この問題は、大阪市の不動産会社・都市綜研インベストバンク株式会社が手がける不動産ファンド「みんなで大家さん」で千葉県の成田空港周辺を開発するプロジェクトで、全国から1561億円の出資金を集め、7月末から出資者への分配金の支払いが滞っているものです。
この問題をめぐり、開発予定地の約4割を貸している成田国際空港会社の藤井直樹社長が27日に会見を行い、11月末で終了する賃貸借契約を更新しないことを明らかにしました。
藤井社長は、今回の契約は「あくまで土地の造成が目的で、建物の開発などにはコミットしていない」と述べています。