退職願が議会で承認され、前橋市長を辞職した小川晶前市長が27日午後会見し、「1人の市民として何ができるかしっかり考えたい」と述べた。

小川氏は部下の既婚男性とラブホテルで10回以上密会していた問題で、市議会側から辞職を求められ、おととい25日に退職届を提出。きょう27日の市議会で承認され、市長を辞職した。

小川氏は辞職後の会見で、「1人の市民として何ができるかしっかり考えたい」と述べ、再出馬するかについては明言は避けた。

また、「いつも晴れやかな気持ちで仕事をしているつもりだが、特段、きょうは最終日で気持ちの整理がついた表情だった」「反省はずっとしているし、最初の2週間くらいは悩んだり落ち込んだりしていたが、10月17日に続投したいと決断してからは、市政を進めるために前を向いて進んできた」「市長職を降りることに後悔はない」などと話した。

あす28日以降は「応援してくださった方々にお詫び行脚をしていきたい」と記者の質問に応じ、時折、涙をこらえるように見える場面もあった。

小川氏を巡っては、部下の既婚男性とラブホテルで10回以上密会していた事を認める一方で、「男女関係はない」と説明。市議会から複数回、辞職を求める申し入れなどが出されていた。

市議会側は、不信任決議案を提出する方針を固め、27日までに小川氏に決断するよう求めていたが、小川氏は25日、不信任決議案を出される前に自ら退職届を提出していた。

今後50日以内に市長選挙が行われる事になる。

退職届を提出した後、小川氏は自らのSNSで、「一度市長職を離れ、自らの行動に対するけじめをつけることが最善だと判断しました」「どうかこれからも、笑顔あふれる前橋の未来のために、市政を前へ進める力をお貸しください」などとコメントしていた。

プライムオンライン編集部
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