日本を代表する2人の料理人が福岡を訪れた。その理由とは…。
料理界の巨匠2人が訪れた先は…
2025年11月24日、午前8時過ぎ。福岡市内のホテルから出てきた2人の男性。
「九州の美味しい食材を…」と1人が言えば…

「それを使ってシェフと2人で献立を考える。すぐ漁師たちと関係を繋いで自分の店で使えたら面白い」ともう1人。

九州の食材を探し求めている様子の2人の正体。1人は、日本人の料理人で唯一フランスの国家勲章『レジオン・ドヌール』を持つフランス料理の巨匠『レストラン三國』の三國清三さん(71)。

そしてもう1人は、美食と芸術を極めた北大路魯山人の系譜を継ぐ『恵比寿笹岡』の笹岡隆次さん(77)だ。

笑顔で車に乗り込んだ日本を代表するトップシェフの2人が向かった先は、福岡・宗像市の鐘崎漁港。獲れたばかりの魚を見に訪れたのだ。
お目当てのフグの味は…
三國さんと笹岡さんは、2026年2月に福岡県主催のイベントで披露する新メニューを開発するため、11月23日から県内各地を訪問していた。

鐘崎漁港を訪れた一番の目的はフクだったが、残念ながらこの日は小振りのフグしか水揚げがなかったため、旨味をそのまま急速冷凍したトラフグ、シマフグ、ゴマフグのフク3種盛を試食した。

「うん、おいしい」(三國さん)。「食べ比べができるのは、なかなかない」(笹岡さん)。「フク大好き。少しちょうだい」と笹岡さんの皿に箸を伸ばす三國さん。慌てて『鐘の岬活魚センター』のスタッフが「もう1皿ありますよ」と差し出すほど。

さらに「他に何か食べられるのない?」と尋ねる三國さん。スタッフが、すぐさま『アナゴの刺身』を提供した。
絶品 “イチ推し”のアナゴの刺身
「アナゴ!?おいしい、コリコリして」と三國さんが舌鼓を打てば、笹岡さんも「穴子のサイズが大きいからこれ(刺身)ができる。小さいサイズだとこうはいかない」とこちらも“推し”の一言。

「アナゴは、フグと勝負できる!。現場に来てみると、レシピの幅や深みがグッと良くなる」と三國さん。笹岡さんも「地元の人が普段、食べている感じの料理法で、仕上がりが違うようにしたい」と話す。

食で人を呼び込む行政の一大プロジェクト。地域の伝統や歴史に触れながら食文化を楽しむ『ガストロノミーツーリズム』と呼ばれる美食観光のことだ。その地域でしか味わえない料理はもちろん、生産者を訪ねるなど、その料理が出来るまでのストーリーを知るための体験も必ずセットになっているという。

今回は、鐘崎のフクのほかに、糸島の『特鮮 本鰆』、柳川の『福岡有明のり』などをはじめ『はかた地どり』や『博多和牛』もじっくり視察したそうだ。
(テレビ西日本)
