毎年8月に新潟県長岡市で行われる長岡まつり大花火大会。日本三大花火大会とも言われ、2025年も観覧チケットが完売するなど人気の花火大会だ。しかし、この観覧チケットを不正に転売したとして、長岡市に住む農家の男(47)が逮捕された。逮捕の決め手の一つとなったのは、25年から花火財団が導入した対策だった。

長岡花火チケット 購入額の約5倍で転売か…

チケット不正転売禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、長岡市百東町に住む農家の男(47)だ。

※押収品は別の人物による転売品も含まれている。パソコン・スマホ・通帳は男のもの。男が転売したチケットはない。
※押収品は別の人物による転売品も含まれている。パソコン・スマホ・通帳は男のもの。男が転売したチケットはない。
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男は25年7月下旬、2回にわたって県外在住の50代男性と20代女性に対し、特定興行入場券である長岡まつり大花火大会の入場券4枚を、販売価格を大きく超える7万2000円で不正転売した疑いが持たれている。

警察によると、転売したチケットは長岡市民向け先行販売の8月3日のベンチ席のもので、正規価格は1枚3500円。

4枚で1万4000円だが、男は正規価格の約5倍となる7万2000円で転売。5万8000円の利益を得ていたという。

男はパソコンやスマートフォンを使って、チケットをインターネット上で転売し、レターパックを使って購入者の元へ送っていて、購入者とは一度も接触していないとみられている。

長岡まつり大花火大会をめぐっては、主催者である長岡花火財団がチケットの転売をしないよう呼びかけていたものの、最大で定価の8倍の値段でチケットが出品されるなど高額な転売が複数確認されていて、主催者である長岡花火財団は「高額転売が多く見受けられる」と警察に相談していた。

チケットに“購入者の名前”記載 逮捕の決め手の一つに

全国で初という花火大会のチケットの不正転売による逮捕。

今回、花火財団は不正転売対策としてチケットに購入者の名前を記載していて、これが逮捕の決め手の一つとなったという。

警察の調べに対し、男は「転売したことは間違いありません。余ったので売った」と容疑を認めている。

長岡警察署の大久保明生活安全課長は「長岡まつり大花火大会は戦後の鎮魂や中越地震の慰霊を非常に大切にしていると聞いている。そういった皆様の心を踏みにじることのないよう、悪質なものについては今後とも検挙していきたい」としている。

約500件の“不正転売”情報確認

長岡花火のチケットをめぐっては長岡花火財団が把握しているだけでも7月2日時点で、インターネット上などで約500件の不正転売の情報が確認されていて、警察が捜査を続けている。

長岡まつり大花火大会
長岡まつり大花火大会

長岡市の磯田達伸市長は「長岡花火財団においては、花火観覧チケットの不正転売にこれまで様々な対策を講じてきた。このたびの逮捕が不正転売行為の歯止めになることを期待している。今後、長岡花火に込められた思いを傷つけることのないよう、市としても引き続き財団と連携し、不正行為に対し毅然と対応していきたいと考えている」とコメント。

また、長岡花火財団の高見真二理事長は「長岡花火チケットの不正転売による逮捕者が出たことは非常に遺憾であり残念。不正をしない、不正に関わらないよう、引き続き呼びかけていくとともに、悪質な不正転売事案については捜査機関に協力し、厳正に対処していく」とコメントしている。

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NST新潟総合テレビ
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