“中国のスパイ”としての疑惑が持たれているフィリピンの前市長について、現地の裁判所は、人身売買に関与した罪で終身刑を言い渡しました。
終身刑の判決を受けたのは、フィリピン北部バンバン市の前市長、アリス・グォ被告です。
地元メディアによりますとグォ被告は、市内にある中国系詐欺拠点の運営に関与し、外国人らを人身売買して詐欺に加担させていた罪などに問われていました。
グォ被告は一貫して容疑を否認してきましたが、首都マニラの裁判所は20日、「人身売買をしていたことは疑いようがない」として、終身刑を言い渡しました。
グォ被告をめぐっては、実際は中国人であるにも関わらず、フィリピン人と偽って違法に市長を務めていたことが明らかになっています。