広島県などで養殖カキが大量死する被害が明らかになっています。香川県でも5割から9割死ぬ被害が出ていることが水産庁のまとめでわかりました。

水産庁はカキ養殖を行っている瀬戸内沿岸の県と福岡県、三重県、宮城県、岩手県のあわせて10県に、聞き取り調査を行いました。

その結果、香川県では地区によって異なるものの、約5割から9割のカキが死んでいるということです。通常は一般的に3割から5割といわれていて、例年より高い割合になっています。

身入りは例年並みか小さいということで、推測される要因として高水温とエサ不足を挙げています。県内では一部で水揚げが始まっていますが、本格的な水揚げは11月下旬、12月開始の予定です。

調査した各県のうち、福岡県、三重県、岩手県は死ぬ被害の割合は例年並みと回答しています。

※11月14日現在の情報


◆香川県以外の四国各県の状況

▽香川県以外の四国地方 各県の状況
<徳島県>
・へい死の程度
地域により異なるが、例年並みかやや少ない

・身入り
例年並み 一部地域では生育が遅れている

・推測される要因
へい死が発生した地域については、高水温などが原因との声あり

<愛媛県 今治市・西条市>
・へい死の程度
地区により異なるがおおよそ5~9割
・身入り
身入りが悪い 通年出荷用も出荷できない時期があった
・推測される要因
赤潮、酸素不足、高水温

<愛媛県 愛南町>
・へい死の程度
11月導入の中間貝が導入時点でへい死
・推測される要因
中間貝の品質

岡山放送
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