前伊東市長の田久保眞紀 氏は11月19日、自身の失職に伴う伊東市長選に立候補することを正式に表明しました。田久保氏は改革への意欲を語る一方、学歴詐称問題については「何も答えられない。捜査機関への礼節もある」と話し、これまで同様、明確には答えませんでした。
田久保氏をめぐっては市民や議会からこれまでに8つの容疑で刑事告発が行われ、警察はそのうち6つを受理し捜査を進めています。
実際には除籍だったのに「東洋大学卒業」と市の広報誌に掲載させた疑いや偽造された“卒業証書”を議長たちに見せた疑い、それに百条委員会で正当な理由がないのに証言を拒否した疑いなどです。
田久保氏は「捜査があるためお答えできない」と、議会にも市民にも納得のいく説明はしてきませんでした。
19日の会見で改めて説明責任を問われると…。
記者:
“卒業証書”とされるものを提出を求められた場合、提出は?
前市長・田久保眞紀 氏:
大変申し訳ないのですが、捜査上の問題については発言は慎重にと思っております。差し控えさせていただきます
記者:
捜査に支障をきたすおそれがあると考えるから?
前市長・田久保眞紀 氏:
先ほどの発言の通りです
記者:
捜査状況に関わる問題ではなく意思の部分。市民も注目している
前市長・田久保眞紀 氏:
それは詭弁であると思います。捜査上の進展の問題は私の意思だけで進むものではありませんので、慎重に対応するというのは捜査機関に対する礼節でもありますし、ここで軽はずみな発言は控えさせていただきたい。何度も申し上げていますので、同じ質問で答えられませんので、その点につきましてはご容赦いただきたいと思います。そのように感じます。よろしくお願いいたします
記者:
元公人として市民への説明責任がある。新たに目指す中で答えないのは失礼では?
前市長・田久保眞紀 氏:
質問の意図がよくわからないのですが
記者:
公人として不祥事への説明責任がある。なお説明責任を果たさないのは、市民に自分のどこを信頼してもらうのか。それに対しても説明責任を果たさないか?
前市長・田久保眞紀 氏:
何度も繰り返しになり質問と答えがかみ合っていないのを感じますが、何度も申し上げておりますが捜査上関係のあることはお答えできません。それは変わりがありませんので、何度質問いただいても同じ答えになります。それが誠意のない態度と仰るのは個人の意見として承りますが、私は個人として誠意のない態度ではなくて、いまの現状で私のできる精一杯の中での対応と思っていますのでご了解をいただきたい
記者:
自身の意思は?
前市長・田久保眞紀 氏:
何度も申し上げますが私の意思で決められない。そこはご容赦いただきたいと思います。ご理解いただきたいと思います