11月19日は語呂合わせで「いい育児の日」です。
男女ともに育児休業を取得しやすい職場づくりを進めようと、岩手県の管理職などを対象としたセミナーが開かれました。
これは子育てをしやすい職場づくりを進めようと県が毎年開いているものです。
19日はオンラインを含め県の課長級以上の管理職など約80人が参加しました。
セミナーでは男性の育休取得を進める事業を行っている「育Qドットコム」の広中秀俊社長を招き講演が行われました。
広中さんは2025年に育休を取得しながら数々の偉業を成し遂げたドジャースの大谷翔平選手を例に挙げ、組織づくりの重要性を説明しました。
育Qドットコム 広中秀俊社長
「スター選手が産休・育休で抜けても、持続可能でサポート態勢万全なドジャースのようなチームが、組織として理想なのかもしれない」
広中さんは、職種ごとに責任と目標が明確で互いに信頼して仕事を任せ合うことが大切だと話しました。
このほかセミナーでは育休を取得した男性職員が在籍する部署の所属長が体験談を発表し、業務の分担など部内の態勢づくりや復職後の対応などについて共有しました。
参加者
「(育休で)不在になった時の業務をどう回していくかに意識がいきがちだが、職員の人生設計といいますか、そういったところに対する配慮を管理者としてもっと意識して日頃からやっていかなければと感じた」
県は2025年度新たに育児休業取得者の業務をカバーした職員に対しボーナスを加算する制度を導入しています。
2024年度、県の男性職員の育休取得率は98.7%で、このうち1カ月以上の休みを取得した人は6割に上っているということです。
県職員の育休取得率は高い水準となっている一方、民間企業を含めると2024年度県内で育休を取得した男性の割合は4割ほどにとどまっています。