2025年の流行語大賞にもノミネートされた「平成女児」。
1990年代後半から2000年代初頭に小学生だった女性が当時の文化を懐かしむことがブームとなっていて、この平成女児ブームの中でも令和の今、「シール交換」の人気が再燃していると言う。
その魅力や店の反応を取材した。
シール集めは「子供心がくすぐられて楽しい」「子供と貼りながら楽しむ」
11月3日、日経トレンディが発表した「2025年ヒット商品ベスト30」。
1位は大阪・関西万博とミャクミャク、そして、映画「国宝」などと続き、4位に輝いたのが「平成女児売れ」。
平成女児に関する商品の売り上げが伸びていて「シール集め」や「シール交換」がブームになっている。
大分県大分市中心部でもシール交換を楽しむ人の声が聞かれた。
20代の大学生は「ぷくぷくしたシールや水が入ったシールを集めて友達と交換している。小さい時からやっていて1回離れて再ブーム、子供心がくすぐられて楽しい」とその魅力について話す。
また、平成女児にあたる40代の女性は「全然お店に行っても在庫がないのでインターネットで注文中。私が若い頃もシール帳が流行っていた。それを思い出しながら子供と貼りながら楽しもうかなと」と述べた。

売り上げが前年比10倍の店も
県内でも子供から大人までお気に入りのシールをシール帳に貼ったり友人と交換したりして楽しんでいる。
別府市のドン・キホーテ別府店では2025年6月から約100種類を扱うシールコーナーを設置。
10月だけで、約4000枚の商品が売れていて2024年の同じ時期に比べ約10倍に伸びているという。

キャラクターものだけでなく大人が楽しめるようなシールも
ドン・キホーテ別府店の阿部真琴さんは「ちょっと前だと人気キャラクターのものが売れていたが、今では大人が楽しめるようなシールも売れ始めている。(客が多い時は)ここの通路が通れないくらい」とシールの人気ぶりについて話す。
また、シール帳も大人気。可愛らしいキャラクターものや落ちついたデザインのものもあり9月から品薄状態が続いていると言う。

なかでも「ボンボンドロップシール」は製造追いつかない人気ぶり
様々あるシールの中でもキラキラ輝いたり、ぷっくりと立体感がある商品が特に人気だということで、ボンボンドロップシールという商品は製造が追いつかないほどだと言う。

SNSもシールブームの要因に
シールの販売元、クーリア 開発部デザイナー山崎菜央さんは「懐かしい、シールを集めていたころの記憶が蘇るという意見と、進化しているなという声をもらうことが多い。使い方や遊び方をSNSでいろいろと目にしたりできるのもシールブームの大きい要因だと感じている」と話す。
子どもの時に買えなかった豪華な装飾があるシールを「大人買い」する人も増えているそうだ。
平成女児たちが楽しんだ「シール交換」。令和の時代に再びそのブームが熱を帯びている。
(テレビ大分)

