広島が世界に誇るボールメーカーが、新たなステージに立った。
バレーボールやバスケットボールなど、世界中のスポーツ界で親しまれる「ミカサ」が11月12日、初のアパレル事業をスタートさせたのだ。

ボールづくりの精神を“衣料品”にも

本社のある広島市安佐北区。
ショールームには、色鮮やかなボールが整然と並ぶ。その一角で、女性スタッフたちがグレーやネイビーの新作スウェットを身にまとい、柔らかな笑顔を見せていた。
胸元にはおなじみの「MIKASA」ロゴ。生地の上でわずかに浮き上がるように施された立体的なデザインがアクセントになっている。

テレビ新広島の五十川記者も絶賛!
テレビ新広島の五十川記者も絶賛!
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五十川記者も実際に着用し、「軽くていいです。ボールで見慣れたロゴマークが胸元にあると新鮮ですね」と感想を語った。

高品質と機能性にこだわる

「アパレルの経験は?」と尋ねると、スタッフたちは笑顔で「ないです」と即答。

初挑戦のアパレルを着こなすミカサの女性スタッフたち
初挑戦のアパレルを着こなすミカサの女性スタッフたち

それでも挑戦を決めた背景には、企業としての想いがある。
ミカサ・スポーツ用品本部の森山侑奈さんはこう語る。
「これまで団体競技向けのボールづくりをしてきましたが、もっと個人に寄り添える商品を届けたかった。手に取って“楽しんでもらえる”ものをつくりたいと考え、アパレルを始めました」

MIKASAオンラインショップで販売中
MIKASAオンラインショップで販売中

スウェットやTシャツなど6種類を、11月12日よりオンラインショップで販売開始。価格は4,000円から9,000円ほどで、どれもシンプルながら立体感のあるロゴが映えるデザインだ。
機能性も重視し、動きやすく、首元がすっきり見えるフードシルエットにもこだわっている。

日常でも「ミカサを感じて」

初めての分野に挑む中で、ターゲット設定や素材選びなどすべてが手探りだったという森山さん。

それでも「ミカサといえばバレーボール」と言われる強いブランド力を生かし、ユーザーを広げていきたい考えだ。スポーツシーンだけでなく日常にも溶け込む衣料品を目指した。
11月下旬ごろにはウィンドブレーカーなど新アイテムの発売も予定。
「ミカサの服を着て“ミカサを感じながら”プレーしてもらいたい」と森山さんは笑顔で語る。

スポーツの枠を超えた「広島発ミカサブランド」の挑戦が、新たな形を見せ始めている。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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