政治団体「NHKから国民を守る党」の党首・立花孝志容疑者が逮捕されたことをうけ、参議院で自民党と統一会派を組んでいた斉藤健一郎参院議員が11日、「会派に迷惑をかけるわけにはいかない」として会派解消を自民側に申し出た。
自民の石井参院幹事長が会見で明かしたところによると、10日に斉藤議員から「自分の政治活動の身の振り方について相談をしたい」と連絡があり、「あなたの(これからの)活動をうちのほうで見極めたい」と返答したという。
しかし、統一会派を組む際に「無所属」とする約束だった斉藤氏が、立花容疑者の逮捕について「NHK党」として会見を開いたため、石井氏が斉藤氏側に「いかがなものか」などと伝えたところ、11日午前、斉藤氏から会派離脱の申し出があったという。
斉藤氏は、10日に会見した際はNHK党の党首である立花容疑者の逮捕について「国会活動は無所属という形でやっているので、国会への影響は何もない」との考えを示していたが、11日には一転して「現政権にご迷惑をかけた責任と政治の停滞を避けるべく、自民党との会派解消を申し出ました」とのコメントをSNSに投稿している。
石井氏は会見で、「政策が合致する点はしっかり協議しながら、足並みを揃えていけるものは揃えていきたい」と述べ、少数与党であるため政策によっては連携していく可能性に含みをもたせた。