9日告示された富山県射水市長選挙で現職の夏野元志市長が無投票で当選しました。

5期目に入る夏野市長、「いまは社会の変わり目」として新たなまちづくりに臨む考えです。

*5選を果たした 夏野元志市長   
「無競争で当選させていただいたことを含めて大きな責任、大きな信任にしっかりと応えていかなければならない、そうした決意に、身の引き締まる思い」

夏野市長は53歳。

2005年に新湊、小杉、大門、大島、それに、下村の1市3町1村が合併して射水市が誕生したあと、2009年の市長選で現職を破って初当選しました。

4期目は、利用者の予約に応じてAIが効率的な運行ルートを定めるオンデマンドバス、「のるーと射水」の展開や、移住と空き家利活用の相談窓口、ビジネス支援の拠点を開設するなど転入者を増やすための人口減少対策を進めてきました。

射水市の人口は、減少が続いていますが3年前からは市外への転出を市外からの転入が上回る社会増の傾向が出ています。
  
今月1日、合併から20年の節目を迎えた射水市。在任期間がその8割を占める夏野市長はこれまでの市政運営を振り返り、こう表現しました。

*5選を果たした 夏野元志市長  
「今の時代、社会の変わり目にいるのではないか、人口減が急速に進んでいく、世界の経済、地域活動も従来のままでは持続できない面が多々出てきている。新たなスタート、新たにまちづくりを進めていく思いでこの5期目を進めていきたい」

自ら「社会の変わり目」と位置付ける5期目、夏野市長は真っ先に取り組む市政課題に港町の液状化対策。

能登半島地震からの一日も早い復旧・復興、物価高対策、それに、合併から20年が経ち旧市町村で整備された公共施設の再編などを掲げました。

*5選を果たした 夏野元志市長  
「特効薬がない状況の中、地方創生をで10年、国の音頭で取り組んできていますが、地方の立場として射水の強み、特徴を生かしながら、射水市で生まれ育った若い方々、現状はしっかり受け止めながら今後の人口減少社会に対していろいろな取り組みをしていきたい」
  
無投票の市長選の一方で市議選は、定数20に対し、10人オーバーの激戦となり、市議会の構成が大きく変わる可能性があります。

その議会対応を含めた舵取りが求められる夏野市長の5期目の任期は今月27日から4年間です。     

富山テレビ
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