鹿児島県出水市で野鳥のねぐらの水などから、今シーズン初めて毒性の強い、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受けて、県は10日、緊急の対策会議を開きました。

出水市では11月3日に野鳥のねぐらと河川で採取した水から、今シーズン初めて高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。

これを受けて開かれた会議には、養鶏業者などが参加し、水を採取した場所から半径10キロ圏内の野鳥や、半径3キロ圏内にある9つの養鶏場で、異常がないことが報告されました。

一方で県の担当者からはこんな懸念もー

県 家畜防疫対策課・福重哲也獣医務技監
「本県養鶏場での発生リスクは過去最多の発生となった令和4年シーズン同様、極めて高い」

令和4年、2022年のシーズンは県内13カ所の養鶏場で鳥インフルが発生し、約137万羽のニワトリが殺処分されました。

担当者はウイルスが確認される時期が2025年は全国的に早いことから「この時に匹敵する被害がでる可能性がある」とした上で、参加者に農場周辺の動物対策や消毒薬の事前準備など、早期の対策を呼びかけました。

県 家畜防疫対策課・藏薗光輝課長
「野鳥を農場に近づけない対策も非常に大切。早期発見、早期通報もお願いしたい」

鹿児島テレビ
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