鹿児島県の霧島、姶良市の豪雨災害から３カ月、ようやく主要道路が復旧です。
全面通行止めが続いていた姶良市の国道１０号線、網掛橋が９日全面開通し、地域の住民からは喜びの声が聞かれました。
姶良市加治木の国道１０号線にかかる網掛橋は、２０２５年８月の豪雨災害で川底が大きく削られ、橋を支える杭が最大で約３メートル露出するなどの被害を受け、全面通行止めが続いていました。
それから３カ月がたった９日。
応急復旧工事が終わり、網掛橋では全面開通を祝うセレモニーが開かれました。
そして、午前１０時。
池田政昭記者
「先頭の車両が橋を渡ります。網掛橋、全面開通です」
待ちに待った全面開通に、近くの住民も喜びを口にします。
付近住民
「良かったです。本当に長い３カ月でした」
「そこのスーパーに行くときに、ぐるっと回らないといけなくて。本来は２～３分で行ける距離。１０～２０分くらいかかっていた」
災害前には１日に約２万５０００台の車両が通行していた網掛橋。
橋から近くに店を構える加治木まんじゅうの老舗、美坂饅頭屋では一時、７割ほど客足が遠のいたということですが、９日は多くの客が訪れ、加治木まんじゅうを買い求めていました。
美坂饅頭屋・美坂昌徳さん
「ありがたい。久しぶりにこんなに車が多く通るのを見て、これが普通の光景なんだと思った。（開通で）加治木の町が活性化していくと思う。それを期待したい」
県内各地に大きな爪痕を残した８月の豪雨災害。
網掛橋の開通は、復興に向けた大きな一歩となりました。
