今が旬の果物「柿」は、美味しいだけでなく、豊富な栄養が含まれているんです。

美味しい「柿」の見分け方は?

これは、9月30日、長野県松本市で撮影された柿の木です。美味しそうな柿がたくさん実っていて、食べたくなってきますよね。
さて、みなさんは美味しい柿の見分け方をご存じでしょうか?

柿は、ヘタが実にピタッとくっついている方が美味しいそうです。
今年の柿は甘い?

奈良県五條市の西吉野柿部会 部会長の北田哲也さんによると、2020年の柿は、8月の猛暑で成長が止まってしまった一方で、暑さによって甘みが増し、美味しくなったそうです。
また、9月中旬から、最低気温が約18℃の日が2日ほど続いたので、着色が進みオレンジ色に変わったとのことです。
西日本と東日本で好みが分かれる?

代表的な柿の種類として「富有柿(ふゆうがき)」と「刀根早生柿(とねわせがき)」がありますが、西日本と東日本で好みが分かれるそうなんです。
西日本で人気の「富有柿(ふゆうがき)」は、このあと11月に旬を迎えます。果肉の食感が良く、糖度が高いのが特徴です。
一方で、東日本で人気の「刀根早生柿(とねわせがき)」は、9月〜10月が旬なので、まさに今が食べ頃です。こちらの柿は渋柿なのですが、出荷時に渋を抜くので、やわらかくジューシーな味わいになります。
栄養豊富な柿
そして、美味しいだけではなく、栄養が豊富なのも柿の特徴で、こんなことわざがあります。
「柿が赤くなると医者が青くなる」

これは、柿にはたくさんの栄養素が含まれていて、「柿を食べれば病人が減って医者が商売にならなくなる」という意味もあるんだそうです。実際に、果物の中でもトップクラスの量の栄養素が3つあるんです。

まずはビタミンAです。皮膚や粘膜の健康を維持してくれる効果があります。
そして、干し柿にすると食物繊維が豊富になり、「腸の掃除役」として腸内の環境を整えてくれます。
最も特徴的なものは、ビタミンCです。風邪予防はもちろん、じょうぶな血管や筋肉の形成を助けてくれます。
今が旬の柿を食べて、美味しく健康を保ちましょう。
(とくダネ!『あまダネ!』10月14日放送)