新型コロナ感染者が6週連続増加している。医師は猛暑による免疫低下とエアコン使用による換気不足・粘膜乾燥が主な原因と指摘。喉の痛みが主体の新系統が広がっているという。
手洗い・換気の基本対策と熱中症予防の両立、室内運動と十分な睡眠で体調管理を改めていくことが重要だ。

喉から始まる新系統のコロナ拡大

増加傾向にある新型コロナウイルス、6週連続で感染者数が増加しているという状況だ。

新たな変異株の変化があるという新型コロナウイルス
新たな変異株の変化があるという新型コロナウイルス
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5000の医療機関から報告されているが、その原因について、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長に話を聞くと、厳しい暑さの疲れによって免疫力が低下している。エアコンをつけると換気が不良になって粘膜も乾燥してしまい、ウイルスや、ばい菌などのバリアが効かなくなるという。

さらに、新たな変異株の変化があるという。より感染力が強いという特徴がある。

青井実キャスター:
矢澤さん、スタジオに来てもらいましたが、先週まさにコロナにかかったわけで。

気象予報士・矢澤剛さん:
普通の風邪だと思って病院に行ったら、お医者さんからコロナなんじゃないの?と言われて。流行っているので、念のためのつもりで検査したら陽性でした。

喉で始まり喉で終わるという現在の新型コロナウイルスの特徴
喉で始まり喉で終わるという現在の新型コロナウイルスの特徴

青井キャスター:
伊藤院長によると現在のコロナの特徴は、喉で始まり喉で終わるということです。他にも喉の痛み、倦怠感、頭痛などがありますが、宮司さんは喉の痛みがあったと。

宮司愛海キャスター:
2カ月前に罹患したんですが、私は最初に熱が39度4分くらい出て、その後ずっと喉が痛かったですね。カミソリを飲み込んだような痛みがずっと続いたんです。本当に苦しかったですね。

重症の場合は入院が必要な新型コロナウイルス
重症の場合は入院が必要な新型コロナウイルス

青井キャスター:
宮司さんのような症状ですが、伊藤院長に聞くと重めの症状だそうです。もう少し軽めの症状の人が多いが、症状の重さというのは、体力、免疫力、そして吸ったウイルスの量の多さによるものだということでした。

もしコロナにかかった場合、治療についても聞いていますが、重症の場合は入院します。入院までいかないが、重い症状の場合は抗ウイルス薬を投与する場合もあるということです。軽めの症状の場合は対症療法ということになりますが、まずは皆さん病院に行ってくださいということになりますね。矢澤さん、どうでした?

気象予報士・矢澤剛さん:
私は風邪薬を処方されまして、喉の痛みとか鼻詰まり、微熱だったので、解熱剤とか喉の痛みを和らげる薬、それから鼻水を止める薬など飲んでいます。

宮司キャスター:
私は多分重症だったということですかね。ゾコーバ、1万5000円ぐらいする高価なものですが、勧められても背に腹は代えられぬと思って処方してもらいました。

熱中症対策と換気の両立で感染対策を

青井キャスター:
皆さん対策をしていく中で暑さが原因でコロナになってしまうわけですが、どう対処していきましょう。

暑さによる免疫力低下とエアコンなどによる換気不足・粘膜乾燥が増加理由
暑さによる免疫力低下とエアコンなどによる換気不足・粘膜乾燥が増加理由

SPキャスターパックン:
余談なんですけど、僕ちょうど昨日友達の誕生日パーティーに行って、30人ぐらいいたんですが、本人は直前にコロナにかかって来ないんですよ。本人不在の誕生日パーティーをやることになったんです。

でもこの暑さと熱中症対策と、多分コロナ対策、普通の感染症対策、共通点もあると思うんです。共通点は、夜はしっかり寝ること。部屋を涼しくして寝やすくする、きちんと食事を取ること。自分の体調を管理して、そして普段から体力づくりを忘れない。暑いかもしれないですが、室内で運動するとか。基礎体調管理が整っていれば両方に効くかなと思います。

基本的な手洗いなどが必要とされる感染対策
基本的な手洗いなどが必要とされる感染対策

青井キャスター:
連日熱中症対策で夜間の熱中症に注意してください、エアコンつけて寝ましょうと言っていますが、今度は換気ができなくなるわけです。

気象予報士・矢澤剛さん:
気象予報士としては、なるべく熱中症対策は万全にしていただきたいと思いますが、マスクも外だと厳しいですよね。涼しいところで、人が多い場合はした方がいいかもしれないですね。

宮司キャスター:
電車の中だけマスクをするとか。さっき換気が難しいという話もありましたが、1時間だけとか、30分だけ、10分だけでもいいから、少しだけ時間を決めて、1日1回でも2回でもするといいかもしれないですね。

SPキャスターパックン:
飲食店とか施設管理されている方も、ぜひその辺を心がけていただきたいですね。

基本的な手洗いなど、感染対策を今一度考えてみてほしい。しかし、熱中症対策もしながらというのが難しい判断だ。
(「イット!」8月6日放送より)

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