まず削るのは“入浴した後”がお勧め。足がふやけて角質が柔らかくなっている時がチャンス。ただし、ふやけすぎていると削りすぎにつながるので、タオルで拭いてから削ってほしい。
削る時は角質ファイルという足用のヤスリを使うのがベストだが、ない場合は目の細かいボディケア用ブラシなどでもOK。往復させず一方向に動かすと、力を入れすぎて傷つけてしまう心配もない。
「ハサミやカミソリなどの刃物を使う方もいますが、勢いあまって皮膚を傷つけてしまう可能性があります。危険ですので絶対にやめてください」
角質がぼろぼろと削れたら、きれいに拭き取って保湿剤を塗ったら完了。
毎日10秒コツコツと削る
なお一度で削りきるのではなく、毎日10秒くらいの短時間で少しずつ削っていくのが足を痛めないコツ。
どうしても硬く盛り上がったままの場合は、ドラッグストアなどで購入できる治療薬を試してみるのもお勧めだという。
「フットケアの専門知識を持つ医療従事者はまだまだ多くはありません。痛くなって病院に行っても、ほとんどの場合は“削る”処置だけになります。だからこそ靴をしっかりフィットさせて履いたり、削って保湿するセルフケアが重要なのです」
足の血行が悪い人や、糖尿病などの基礎疾患がある人はセルフケアでは不十分。放っておくと最悪の場合足を切断しなければならなくなるリスクもあるので、必ず専門医に診てもらってほしい。
