海の下をくぐる「水底トンネル」を、横浜市の石油卸会社のタンクローリーが多くの軽油を積んだまま違法に通っていたことが、FNNの調査取材で分かった。運転手は偽装行為を認めていて、危険な通行が常態化していた疑いがある。

記者:
水底トンネルに入りました。危険物はダメということになっています。

横浜市にある会社のタンクローリーは、規定を超える多くの軽油を積んだまま羽田空港近くの首都高速など、あわせて3つの水底トンネルを日常的に通っていたとみられる。東京にある納入先への近道だった。

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水底トンネルについて、大きな火災がおきると水没する恐れもあることから、道路法は、軽油では1キロリットル以上を載せて通行することを禁止している。

また、義務づけられた表示について、当初、軽油を3キロリットル載せているとしていたが、「空欄」に変えて水底トンネルを通過し、その後、相次いで納入先へ給油していた。

運転手は取材に対し、捕まるかもしれないから表示を「空」に変えたことを認め、違法性の認識があったとし、別の社員に習ったものだと明かした。

横浜市の石油卸会社社長:
(社長の預かり知らないところで常態化してた?)そうだね。(運転手達が勝手にやってた?)厳重注意だね。

違法通行はなぜ発覚してこなかったのか。

首都高速道路株式会社は取材に対し、「取締りは定期的に行っている」とする一方、「中身はチェックしていない」。理由について、「危険物もあるため、現物を直に確認するのは困難」とコメントした。

▼情報提供のお願い
調査報道プロジェクト「スポットライト」では「水底トンネル違法通行問題」を継続取材しています。もし情報提供して下さる方は、ぜひこちらまでご連絡下さい。https://www.fujitv.co.jp/spotlight/

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