寒くなってくると気になるのが肌の乾燥。

特にかかとは乾燥しやすく、“ガサガサ”が気になっている人も多いのではないだろうか。

しかし、ケアが面倒だからと放ったらかしにしている場合は注意してほしい。

“ひび割れ”まで進行してしまうと、歩く度に痛くなったり出血してしまうだけでは済まないことも…。感染症を引き起こしてしまうリスクもあるのだ。

ひび割れたら要注意(画像はイメージ)
ひび割れたら要注意(画像はイメージ)
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日常ケアの基本と「ひび割れてしまった場合の対処法」を、日本フットケア・足病医学会の高山かおる理事に聞いた。

かかとはガサガサの温床

そもそもかかとには乾燥しやすい環境が重なっている。

まずは体重が一点に掛かりやすく、靴の中で摩擦が生じやすい箇所であるということ。

そして他の箇所に比べて皮膚の角質層がもともと厚いうえに、体の末端にあることから血流が滞りがちの部分。代謝が悪くなることも多く古い角質がたまりやすいのだ。

また足の裏には汗を分泌する汗腺が多い一方で、皮脂を出す皮脂腺がないことも大きな要因。

寒くて乾燥する時期になると汗の分泌が減ったり、出た汗がすぐに気化してしまったりして水分が失われやすくなる。そのうえ皮脂によるバリアが作られないため潤いを保てず、より乾燥しやすくなるのだ。

「乾燥しやすい条件がいくつも重なっているからこそ、ガサガサしてしまう前にケアするのが肝心です」と高山理事は注意を促す。

入浴後は必ず保湿剤を

そこで重要なのが“足を洗った後にすぐ保湿剤を塗ること”だ。